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クラウド連携のメリットとは?連携の方法や進め方、事例をご紹介!

2024/01/31

Cloud

近年、インターネット技術の発展によるさまざまなクラウドサービスの提供やビジネススタイルの変化といった背景により、クラウド連携へのニーズが高まっています。その中で、オンプレミスのシステムからクラウド環境への移行、または既にクラウドシステムを利用しているが、他のクラウドサービスとの連携を検討している企業も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、クラウド連携の基礎的な解説から、メリットや進め方、データ連携ツールを活用したクラウド連携の事例をご紹介していきます。

クラウド連携とは

クラウド連携とは、現在使っているクラウド上のデータやシステムを連携させることを指します。クラウドとはソフトやサーバー、ストレージを持っていなくても必要な時に必要な分だけインターネット上でサービスを利用するという考え方です。

クラウド連携には以下の2パターンがあります。

  1. オンプレミス(自社運用)のシステムで扱っているデータをクラウド環境で使えるようにする
  2. すでにクラウド環境で使用しているシステム同士の連携

オンプレミスとは

オンプレミスとは、自社運用と言い換えられる言葉です。企業の管理する設備の中にサーバーやストレージ、ソフトなどを設置し運用する方法です。自社で構築・運用・管理が必要なので導入や維持管理コストがかかります。

クラウド連携が必要とされている理由

本章では、クラウド連携が必要とされている理由を、具体的に解説していきます。

DXの加速(データ共有・データ連携)

DXとはデジタルトランスフォーメーションの略で、「デジタル技術を浸透させることでより良い生活を得よう」という考え方です。ビジネスではDXを進めることで今までとは違う働き方をしたり、新しい価値を生み出したりすることができます。

現在はDXにより企業のIT化が進み、さまざまなクラウドサービスも提供されるようになりました。企業も機能や特徴別に複数のサービスを利用するようになり、それぞれのクラウドサービスを連携させる必要が出てきたのです。

クラウド連携することで今後新たなサービスを導入した際にも、今まで取り扱ったデータを活用しながら柔軟に対応できます。

リモートワークへの対応

2020年以降、感染症対策をきっかけにリモートワークが急速に進みました。そこで必要になったのが、どこからでもデータにアクセスできるクラウドです。クラウド連携することで、オンプレミスで運用していたデータを自宅にいながらにして取り扱えるようになります。

バックアップ対策

オンプレミスでデータを運用していると、災害などで自社設備が損失してしまった時にデータを失う可能性があります。しかし、クラウドで保存しておけばデータの復旧が可能です。クラウドサービスによっては、複数の地域に自動でバックアップを取れるサービスもあります。

クラウド連携のメリット

クラウド連携には以下のようなメリットがあります。

同じデータを様々な部門や人が活用できるようになる

社内の他部署で同じようなデータを入力、作成しているというのはよくあることです。クラウドサービスを利用し社内のさまざまなデータを連携することで、入力や管理作業の重複がなくなり業務の効率化が進むでしょう。営業の顧客データを経理システムに取り込むというようなことも可能です。

しかし、各部署のシステムに同じデータを入力したり、エクセルデータを業務システムに転記するなど、ミスの発生しやすい手作業が生まれてしまっています。これはシステムごとの連携が取れないためにシステムが孤立する「サイロ化」という状態です。

クラウド連携でサイロ化の解消をし、入力工数やミスを削減することができます。

システムの負荷を軽減することができる

オンプレミスのみでデータを管理している場合、アクセスが集中することが原因でレスポンスが低下し、程度によっては業務に影響することも考えられます。連携を行うクラウドサービスによってはシステムの管理をクラウドで行うことで、これまでオンプレミスにかかっていた負荷を分散させることができるため、システム障害の発生といったリスクを軽減させることができます。

導入・情報管理コストを削減することができる

サイロ化したシステムにあるデータを手作業で汎用性のある形式に加工し、他のシステムに再入力するという方法で、データを連携することは不可能ではありませんが、コストと手間がかかります。また、データ連携のためのアプリケーションを外注で開発するとなると大きな費用がかかるでしょう。

クラウド連携でデータが取り扱えるようになれば、手間やコストは最小限に抑えることができます。

新しいクラウドサービス導入時に迅速な連携ができる

企業のDXはどんどん進んでおり、今後も新しいクラウドサービスを導入することになるでしょう。今、クラウド連携をしておけば、新たなサービスやシステムを導入した際も迅速に対応できます。さらに、今まで蓄積したデータやノウハウを新サービスに引き継ぐことで、より良いデータ活用が期待できます。

クラウド連携の課題

クラウド連携する際に課題となる点は次の2つです。

セキュリティ対策を万全に行わなければならない

クラウド連携することで、どこからでも社内の情報にアクセス可能になります。そのため、機密情報や個人情報が流出しないようなセキュリティ対策が必要です。通信方法や管理体制が信頼できるものかどうかを確認しましょう。

また、クラウドサービスの中には法人向けのものと個人向けのものがあります。クラウドで連携するとセキュリティの脆弱な部分を狙われる可能性もあるので、連携する全てのサービスのセキュリティを今一度確認することも大切です。

クラウドとオンプレミスの連携が手間

オンプレミスのシステムでは、新旧さまざまなシステムが運用されています。それらの全てをクラウドで利用できるように加工するのは手間のかかる作業です。

また、クラウドとオンプレミスの、どちらにどのデータを持つことが最適なのかという方針を決める必要もあります。この方針は環境や状況によって変化する可能性が高く、その度に再度検討が必要になるでしょう。

クラウド連携の進め方

クラウド連携を進めていく手順を紹介します。

データの保管場所を決める

データの保管場所ではクラウドとオンプレミスをどのように組み合わせるのか決めます。

  1. 全てをクラウドで保管
  2. 全てをオンプレミスで保管
  3. クラウドとオンプレミスで同じデータを保管
  4. クラウドとオンプレミスで別のデータを保管

それぞれコストやデータの処理スピードに差が出るので検討し、どのデータをどこで保管するのか、決定しておきます。

データ連携ツールの導入

データ連携にはツールの導入が欠かせません。自社に合ったものを使うためには開発するのがおすすめです。

ノーコード開発

ノーコード開発とは、ソースコードを書くことなくWebページの制作やアプリの開発をすることです。メリットは難しいプログラミングの知識が不要なので、非エンジニアでも開発することができる点です。また、コードを書く必要がないのでスピーディに開発可能です。結果として開発コストの削減に繋がります。

デメリットは、カスタマイズが難しい点です。ノーコード開発では、あらかじめ用意された部品を組み合わせて開発を行います。ツールによっては新しい部品を作ることはできないので、細かい開発には向きません。

また、セキュリティの質はサービス提供事業者に依存します。独自で強固なセキュリティ対策を取ることが難しいのはデメリットです。

ローコード開発

ローコード開発というのは、最小限のコード記述でシステムを開発することです。コードを書くことでノーコード開発よりも細かい設定ができます。デメリットは、多少のプログラミングの知識が必要になることです。ソースコードを書く分、開発に時間とお金がかかるのもデメリットといえます。

データ連携ツールを活用したクラウドへのデータ連携事例

データ連携ツールを導入し、どのように活用しているのか事例を紹介します。

エスペック

環境試験器の世界的なメーカーであるエスペック。社内ネットワークからしか基幹システムにアクセスできないため、国内の生産拠点と海外販売代理店との情報共有の頻度が少なく、最新の情報を共有できていない点が課題でした。

ASTERIA Warpを使用して海外からもアクセスできる情報サイトをクラウドで構築しました。必要な情報のみを自動で展開する仕組みを実現することで、リアルタイムに情報共有が可能です。ノーコードで開発に時間がかからず、素早い課題解決に繋がります。

エスペックのハイブリッドクラウド連携を1ヶ月で実現した事例はこちら

エスペックの担当者様ご自身から事例の詳細についてご紹介していただいた動画はこちらからご覧頂くことができます。

サイバーエージェント

株式会社サイバーエージェントはメディア事業やゲーム事業、インターネット広告事業などを展開しています。事業のビジネス権限と独立性のために子会社化をしており、その数は100社以上です。課題は主に以下の3点でした。

  1. 子会社ごとにデータフォーマットが違う
  2. 事業ごとに子会社化していたため、管理が負担
  3. 子会社設立時には手作業で人事マスターを作成。時間がかかる

これに対し、kintoneとASTERIA Warpを利用し子会社のデータフォーマットを標準化するツールをノーコードで開発しました。そして、15の子会社のApple、Googleの販売データは自動で収集するようにしたため、各社とも月に8時間の業務工数の削減ができました。経費精算処理も自動化し大きなリソースを生みました。

人事マスターについてはkintoneを使用し、各子会社の人事マスターと同期させスピーディーに立ち上げ準備に入れるようにしました。

サイバーエージェントの管理部門の業務効率を大幅に改善した事例はこちら

さくらインターネット

クラウドサービスやレンタルサーバーなどの各種インフラサービスを提供しているさくらインターネット株式会社は、複数のクラウドサービスを活用していました。情報がさまざまなクラウドに散在しており、情報共有の自動化が課題でした。

各クラウドサービスのデータを、kintoneに集約するようデータ連携をしました。また、営業レポートは集約したデータから自動で作成され、自動でメール配信やSlack投稿することで共有も簡単です。

結果として年間210万円の営業事務コストの削減をすることに成功しました。

さくらインターネットのクラウド上に散在する営業情報を連携した事例はこちら

さくらインターネットの担当者様ご自身から事例の詳細についてご紹介していただいた動画はこちらからご覧頂くことができます。

FiNC

ヘルスケアに関するさまざまなサービスを提供している株式会社FiNCは多数のクラウドサービスを利用していました。データが散在しているという課題だけでなく、システム刷新に合わせてデータ連携を行いたいため、内製での高速開発も課題でした。

ASTERIA Warpを導入し、アダプターを使ったノーコード開発でデータの一元管理ができるシームレスな連携を実現しました。毎月50時間かけていた請求処理は10分に短縮されミスもなくなりました。

その後、自動化の効果を実感した業務担当者が改善案を提案するようになり、さらに業務の改善が進みました。内製化していたため、現場の求めるシステムをスピーディに構築できるのもメリットです。

FiNCのノーコード開発でクラウドサービス連携の内製化を実現した事例はこちら

まとめ

さまざまな機能を持ったクラウドサービスが多数提供されるようになり便利になった反面、データの散在に悩む企業も増えています。データ連携ツールを導入しクラウド連携を行って、業務効率化を進めるようにしましょう。

クラウド連携には時間もコストもかかる、と導入を迷う方もいるかもしれません。ASTERIA Warpならノーコード開発ができるので、コードが書けない非エンジニアでもデータ連携を行えます。

クラウド連携にはセキュリティなどの課題もありますが、今一度、自社が使用しているクラウドシステムの利用を見直すためにも導入を検討してみてはどうでしょうか。

「クラウド連携」や「高速開発・内製化」といったカテゴリごとに人気の事例をまとめたASTERIA Warpの事例集はこちらから無料でダウンロードすることができます。



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