ニュースプレスリリース

インフォテリア、世界初の商用XMLエンジン「iPEX」を出荷

XMLの最新技術をいち早く搭載し、XML対応ソフトウェア開発の短期化・低コスト化を実現

報道発表資料
1999年1月27日
インフォテリア株式会社

インフォテリア株式会社(本社:東京都大田区、平野洋一郎社長)は、1999年1月27日より、XML*1処理エンジンである「iPEX」(アイペックス)を世界で初めて商用製品として販売開始することを発表しました。iPEXは、XMLの処理に必要な機能を網羅したソフトウェアで、企業情報システムやパッケージソフトウェアのXML化を容易にし、その開発コストを大幅に削減します。iPEXでは、1999年1月14日にW3C*2から勧告されたNamespaces in XML*3にも準拠しているため、XMLを分散型構造化文書や文書以外のコンピュータデータにも適用することが可能になります。

日本最大のSI*4ベンダーである、株式会社NTTデータの玉置政一技術開発本部部長は、「官公庁文書流通、企業間EC*5などの分野において、XMLを利用したデータ交換の需要が高まっており、NTTデータにおいても、様々な実験・評価を進めております。インフォテリア社のiPEXは、C/C++言語による高速処理を実現しながら各種OSへ対応し、また各種日本語コードにも対応するなどシステムへの適用性に優れた製品であり、このような製品の登場により、XMLによるソリューションが更に充実されるものと期待しています。」と、iPEXの出荷を歓迎されました。

XMLは、いわゆる「文書」だけでなく、企業間情報交換や通常のオフィスで扱うデータまでを、特定のソフトウェアに依存せずに記述できる、非常に重要かつ発展性のあるテクノロジーです。SIベンダーやソフトウェア開発会社は、iPEXを部品として使用することで、XML処理モジュールを自社開発する場合に比べて、極めて低いコストで迅速にXML対応ソフトウェアを開発できるようになります。

iPEXの特長としては、Windows 95/98/NT版、Solaris版、Linux版、Macintosh版、BeOS版など幅広いOSのサポート、充実したプログラミングインターフェイスの搭載、ソースコードの提供などが挙げられます。さらに、ターゲットとなるソフトウェアに最適な形にiPEXをカスタマイズして提供することも可能です。

iPEXは、XML対応を行なうあらゆるソフトウェアへの適用が可能ですが、典型的な用途としては、下記のような例が挙げられます。

>XML ツールの開発 (XML入力ツール、編集ツール、変換ツールなど)
>XML 文書管理システム/官公庁への文書提出システムの開発
>XML-EDI(企業間情報交換)やXML-EC(電子商取引)システムの開発
>パッケージソフトウェアのXML対応

iPEXは、全プラットフォームにおいてC++のライブラリとして提供されます。さらに、Windows 環境にはCOMモジュールとしても提供されるため、Visual Basicなどの環境でも高性能なXML対応ソフトウェアの開発が可能になります。iPEX は、Windows (NT/95/98)版を、1999年1月27日より出荷を開始し、引き続き、その他のプラットフォーム向けの製品を第1四半期に順次出荷予定です。また、各プラットフォーム向けの日本語版出荷後45日以内に英語版の提供も開始する予定です。

iPEXの価格は、製品本体が20万円、開発者ライセンスが開発者1名につき2万円です。さらに、ソリューション構築やパッケージソフトウェア開発などのために、「プロフェッショナル・エディション」を用意します。「プロフェッショナル・エディション」では、iPEX製品本体、iPEXのソースコード、ホットフィックス(顧客のリクエストによる個別対応)、10開発者ライセンスを含み、200万円で提供します。ソースコードを持つことは、システム開発時のデバッグ作業の効率化や、ミッションクリティカルなシステムにおける保守性向上において重要です。また、iPEXは、ソフトウェアに組み込む形での再販も可能で、再販時のランタイムライセンス価格は1本あたり200円∼2,000円(販売本数による)となります。

インフォテリア株式会社は、国内初のXML専業ソフトウェア会社として、1998年9月に設立されました。インフォテリアは、先進のXMLテクノロジーをベースに、XML普及を促進するソフトウェアコア部品製品、企業間やエレクトロニックコマースでのデータ交換をXMLベースで行なうためのツールとサーバー製品などを提供していきます。


用語説明/注釈

*1 XML(エックス エム エル) eXtensible Markup Language の略。データの内容とデータの構造を切り離し、意味付けされた情報を双方向に交換するための標準データフォーマット。1998年2月10日にW3Cより勧告された。次世代のウェブ上の情報交換フォーマットとして注目を浴びている。
◎参考情報:www.w3.org/Press/1998/XML10-REC
*2 W3C(ダブリュー スリー シー) World Wide Web Consortium の略。 World Wide Web (WWW) 技術の標準化と推進を目的とする国際学術研究開発組織。代表的な例では、HTMLの標準化は、現在この組織が行なっている。
◎参考情報:www.w3.org/
*3 Namespaces in XML(ネームスペース) XMLの仕様を拡張する新しい仕様。複数のXMLベースのデータフォーマットを統合することや、既存のXML文書定義を再利用することができる。1999年1月14日にW3Cより勧告された。
◎参考情報:www.w3.org/TR/REC-xml-names
*4 SI(エス アイ) System Integrationの略。顧客企業の状況や要望に応じ、企業情報システムの提案から構築までを統合的に行なうサービス。
*5 EC(イー シー) Electronic Commerceの略。電子商取引。近年では、インターネットを利用した商取引を指すことが多い。

以上
日時:1999年01月27日 11:00