マッサン第9週「虎穴に入らずんば虎児を得ず」

シンガポールから帰国して、出がけにたまたま観たNHK朝の連続ドラマ「マッサン」。これまで観ていたわけではありませんが、日本から世界に通用するウイスキーを作ろうとするマッサンの姿が、今の私の活動に重なり、惹き込まれました。

「マッサン」今週のテーマは「虎穴に入らずんば虎児を得ず」。全くの偶然ですが今年の私のテーマと同じです。海外展開にあたり、日本に居て、戦いの現場から遠い安全な場所から指揮を執っているいるだけでは、「虎児」を得ることはできない。世界市場を相手にするために会社を創った以上、自らが「虎穴」に入らずしてどうするか!という考えで、検討に検討を重ねてシンガポールの地を選び、赴きました。

私がシンガポールに赴任するにあたり、多くの人から「インフォテリアは大丈夫か?」「日本の事業は大丈夫か?」「平野は大丈夫か?」と言われると予想していました。しかし、まず聞こえて来たのは賛同や礼賛の声ばかり。自分もハダカの王様になったか?と危機感を持ちましたが、すぐに、反対や悲観的意見も聞くようになったので逆に安心しました(笑)。

私の経営信条の一つに、「誰もが賛成することはやらない」というものがあります。誰もが賛成するようなことは、誰もが思いつき、かつリスクが低く、大企業の会議室でも決まるようなことです。新たな時代に向って大きく成長する源泉は、ハイリスク=ハイリターンです。だから、これまでもいくつものリスクをとってきてインフォテリアの今があります。

それでも「『虎穴に入らずんば〜』はわかったが、社長自身が入らなくても、誰かを使えばいいじゃないか」という意見もありました。

事業を進めていく上では、いろんな「虎穴」があります。そして、会社それぞれのプライオリティがあります。そのプライオリティに応じて誰が責任者として「虎穴」に入るのかを判断します。インフォテリアは、新時代に貢献するソフトウェアを世界中で提供するために創った会社です。これまでは、他社に倣って、現地採用者に任せるとか、責任者を送り込むといった「虎穴」への入り方をしていましたが、会社の中心テーマの「虎穴」に自らが入らなくてどうする!と考えを改めての赴任です。

虎穴に入らずんば虎児を得ずですが、虎穴に入ったから虎児を得られるわけでもありません。失うものだってあるでしょう。しかし、虎児が得られたときのその成果は、そのリスクテイクに見合う大きなものになると確信しています。

ASTERIAで、kintone雲に乗ろう!

昨日、サイボウズの青野社長を迎えて、ついにASTERIA WARPの「サブスクリプション」(月額利用料型)とkintoneアダプターを同時に発表し記者発表会を行いました。会見では、青野さんからも「kintoneアダプターを待っていました。インフォテリアとの連携を成功させていきたい。」との力強い言葉をいただき、これから、クラウド時代の企業向けソフトウェアを一緒に牽引していきたいとの思いを共有しました。

さて、「kintone」は、ご存じの方も多いと思いますが、既に1,900社を超える企業で使われている、クラウドアプリケーション開発ツール。名前の由来は、「西遊記」で孫悟空が乗っている「キント雲」です。雲=クラウドに乗って、自在に迅速に動けるということを意図してつけられた名前です。kintoneを使うとシンプルな業務アプリを月額使用料だけで自在に迅速に作ることができます。しかし、kintoneでの業務アプリが増えていくと中には既存のシステムやExcelのデータと連携したいことが出てきます。

そこでデータ連携No.1のASTERIA!となるわけですが、これまではASTERIAがkintoneのように月額で使える提供形態はありませんでした。今回、このようなクラウドサービスとの連携や、短期的な利用のために、クラウドだけでなくオンプレミス(設置型)での利用も含め「サブスクリプション」という新しい月額使用料型のモデルを開始することにしたのです。

記者会見では、このモデルを開始することで、売上が落ちるのではないか?との質問もいただきましたが、全く逆です。現在ASTERIAを購入いただくお客様は、データ連携やその基盤として長期利用がほぼ全てで、長期利用の場合にはサブスクリプションよりも従来の一括購入の方がコスト的に安くつくため、サブスクリプションを選ばれるケースはとても少ないと考えています。それよりも、いままでASTERIAをご利用いただけなかったようなシーンに、新たにASTERIAをご利用いただけることで、企業や社会を「必要な時にだけ繋ぐ」ことができる変化に対して柔軟性の高い構造にしていくことが大きな貢献になると考えています。つまり、中長期的には、大きな価値を出せるため、売上としても十分に大きな好影響を出せると期待しています。

ASTERIAの「サブスクリプション」そして、kintoneアダプターによって、さらに多くの企業がkintone雲(キント雲)に乗ってクラウド時代を駆け抜けていく未来を想像しています。

ハローウィンとは、何の祭り?

今日はハローウィン。先週末あたりからFacebookの私のタイムラインでは、子供のハローウィンパーティーの話題が急増していて、日本でもハローウィンが普及してきていることがわかります。

一方で、私の周りの大人に、子供の時にハローウィンパーティーをしたことがあるかと訊いたところ、経験者は皆無。私自身も、ハローウィンを知ったのは英語の教科書の中で、ずっと異国の地の風習だという感覚でした(笑)。しかし、子供のハローウィンをしたことがあるという人は話を訊いた20名中で14人も。ここ最近でかなり身近な季節のイベントになってきているのです。

意外と面白いのは、ハローウィンをキリスト教の行事だと思っている人が多いこと。ハローウィンが欧米から来たものだからでしょうか?ハローウィンは、もともとはケルト人の収穫祭に由来し、カボチャの元来「蕪(カブ)」で、アメリカに渡ってからカボチャになったもの。かくいう私も数年前に知ったばかりですが(笑)

さて、ハローウィンといえば、子供の仮装ですが、最近では、季節のイベントとして、子供だけではなく大人もこぞって仮装をして練り歩くというスタイルも多いようです。写真は、私の友人夫妻が主催している、あるハローウィンパーティーの1コマ。最初はマンション内の小さなイベントだったのが、毎年参加者が増え、今年は200人超える規模に規模になったそうです。

さらには、子供関係無しに大人だけで行うハローウィンパーティーも急増。ここまで来ると本当に楽しむためのネタでしかない感じですが(笑)。私も今日の夜は2つのハローウィンパーティに誘われたのですが、残念ながら今朝シンガポールに着いたところで、参加できません。楽しいイベントはとても好きなので、掛け持ちででも参加したいところなのですが(笑)。

こういったイベントが、本来の意味も由来も知らず、形だけ広がっていくことを懸念する声もあるようですが、世の文化も慣習も時代とともに変わっていくもの。私は、他の文化のものを取り入れて、目くじらを立てず大いに楽しめばよいと考えています。

ネットが普及し、ソーシャルを普通に使われるようになって、人のつながりのバーチャル化が進む中、こういったリアルなつながりのイベントを求める傾向はこれからもより高まっていくのではないでしょうか。

Japan IT Day in Singapore 開催

MIJSコンソーシアムが主催する「Japan IT Day in Singapore」が先週無事終了しました。

このイベントは、日本のソフトウェアプロダクトをシンガポールの日系法人や現地法人の方々にもっと知っていただき、会員企業の東南アジア進出の足がかりとすることを狙ったものです。イベントの中心としてセミナーを据え、会員企業の製品展示も併設するという形で実施しました。今回がシンガポールで初めての開催となりましたが、シンガポール政府EDB(Economic Development Board = 経済開発庁)のサポートもいただき、写真の通り盛況のうちに終了しました。

来賓代表として特別講演を行っていただいたのが、EDBのCorporate Planning局長Clerance Chua氏(写真)。講演は最初から最後まで全編日本語、しかも極めて流暢に話されて大変驚きました。なぜ、そんなに日本語が上手いのかと聞いたら東京大学卒業とのこと。氏のお話は、シンガポールでビジネスをすることの優位性。実際、ソフトウェア業界では、日本を含むアジア全体の本部(Head Quarters)をシンガポールに置く事は常識となっていることからもわかりますが、政府がIT企業と頭脳の誘致に特に力を入れていることを再認識しました。

私はMIJSの理事長として、Chua氏に続いて挨拶を行わせていただきました。お話したことは、私が感じている、アジア経済の中心としてのシンガポールの勢い、ポジション、さらにハイテク産業に関する政府政策の熱意、そして、MIJSの狙いが、日本のソフトウェアベンダーから世界に羽ばたく企業を輩出することです。そして、インフォテリア自身もその第1号になることを強く意識し、シンガポール現地法人の正式稼働前ではありますが、日本のマーケティングチームのヘルプを得ながら展示も行いました(写真)。

今企業向けソフトウェアは、圧倒的な輸入超過の状況にありますが、日本のソフトウェアが世界市場で役立つ日、つまりソフトウェアが輸出産業になる日が必ず来ると確信しています。ソフトウェアは、かつて輸入から輸出に転じた家電や車よりもさらに日本の環境に合った産業材です。なぜならば、家電や車と違い、他国からの原材料の輸入を必要としないからです。資源も国土も少ない日本が自ら産み出すことの出来る数少ない産業として、日本国政府としても国策として重点的に力を入れて欲しいとあらためて強く感じたイベントでした。

政府を動かしたパブリックコメント

パブリックコメントが政府を動かしました。

先日このブログでも紹介した「適格機関投資家等特例業務の見直しに係る政令・内閣府令案」に対して私も異議ありのパブリックコメントをした件ですが、この政令・内閣府令は結果的に閣議決定寸前まで行って、取り下げとなりました(問題の詳細は以前のエントリを参照)。私がパブリックコメントをブログでも紹介した後には、「どうせ、パブリックコメントしても形式的なものだから変わりっこない」という主旨の意見も複数いただきました。しかし結果は変わったのです。関係者によると閣議決定寸前で政令・内閣府令が取り下げとなるのは異例とのことですが、今回はパブリックコメントとそれに端を発する活動で、政府の施策を動かすことができたのです。

パブリックコメントが噴出したため、施行予定日の8月1日を過ぎたあとも、この内閣府令の内容は調整が続いていました。私も、先月のStartup Asia Tokyoのパネルディスカッション(写真)で経済産業省の石井芳明氏に噛み付いたりしましたが、結果として今回の臨時国会の前に、この内閣府令案は取り下げとなり、元々の問題である未公開企業への出資にからむ詐欺に関しては別途引き続き対策を検討していくこととなったそうです。

このように、まだ完全決着ではないので、油断はできませんが、独立系ベンチャーキャピタルの存在が危うくなるような事態を回避できた意味は小さくありません。今回は、パブリックコメントに端を発して、NTVPの村口和孝氏、フェムトの磯崎氏、インキュベイトファンドの赤浦徹氏、サムライインキュベートの榊原健太郎氏、モビーダジャパンの孫泰蔵氏など、多くのベンチャーキャピタリストの方々、そしてベンチャー企業やベンチャーキャピタルに詳しい政治家の方々もこの内閣府案の阻止に向けて活動をしていただいたおかげであり、皆様の活動に敬意を表します。

いまの日本では「どうせ病」が蔓延しています。

「どうせ、政府に言っても変わらない」
「どうせ、選挙に行っても変わらない」
「どうせ、私がやっても変わらない」。

そうでしょうか?

今回の件では、明らかに活動が結果を変えました。社会は、常に変化しています。そして、それは自然に変わっているのでもなく、神様が変えているのでもなく、誰かが変えているのです。私もあなたも、その一人になってはいけないとは誰も決めていません。

私は、一人一人が「どうせ」を削除していくことで、社会を変えていく事ができると確信しています。ぜひ、あなたも。

 

つながる喜び つながる幸せ

私の生まれ故郷熊本には方言があります。その方言「熊本弁」をアウェーの東京で喋りまくろうという会「熊本弁ネイティブの会」を主宰しています。

この会は、普段はFacebookグループでの活動(熊本弁だけで語り合う)を行っていて、それに加えて年に数回、リアルで熊本弁だけしか喋ってはいけないという飲み会を開催しています。その飲み会では、標準語を喋ったらくまモンの着ぐるみを着るという罰ゲームもあります(笑)

いまでは、メンバー数450名を超え、飲み会も毎回40〜50人が集まる会になっていますが、その秋の会を2週間ほど前に開催。今回は、「芸術の秋」ということで、会のメンバーの写真展とライブに併せての開催でした。いつもは私が司会をしているのですが、今回はメンバー2人からの希望で、司会をやってもらうことになりました。

四谷の九州料理居酒屋「四谷 有薫」を貸し切って行った今回は、息の合ったコンビ司会で自己紹介ゲーム(これももちろん熊本弁で)などのアトラクションも楽しく進んで行きました。そして、まさに宴もたけなわというところで、司会から「そんなら、こっから本当の会に入るけんね!」のかけ声が。一応主催者の私は「ん?本当の会てなんね?」と思っていると、「平野さんのシンガポール壮行会ばい!」との声が。

え!? なんと!!

そこからは2人の司会コンビに加えて、某有名誌の辣腕女性編集者が「壮行会」のメイン司会となって仕切っていきます。グリーンの大きな花束、記念の額縁入りの写真、熊本産の限定ワインなどを皆さんからの贈り物としていただきました。そして、

「平野さんのおかげで、ぎゃんやって繋がるこつができて、たいぎゃな感謝しとります!」と。

わたしは言葉に詰まってしまいました。元々自分自身がこういう場が欲しくて始めただけなのに、こんなに喜んでもらえるなんて。

それにしても、全く感づいてもいませんでした。熊本弁ネイティブの会の皆で、私の壮行会にしようという計画が水面下で進んでいたというのです。本当にサプライズです。たまがった!

そして、私に「ひとこと」とマイクが回ってきたのですが、感激のあまり何を喋ったかは正確には覚えていません(笑)。ただ、同郷といっても、ほとんどが東京に来てから知り合った人で、熊本弁という共通のよりどころを持つだけなのに、こうやって繋がって、本当に温かさを感じ、胸がいっぱいになりました。最近では、地方でもあまり方言を喋らないようになっているようですが、やはり共通のものを持つ仲間というのはいいですね。

言葉に限らず、共通の趣味を持つ「サークル」や、共通の夢を持つ「会社」。何かを共有することで、繋がって仲間になる。幸せを感じる。

「つながる」ことによって、人は喜び、幸せになれると、改めて感じた一夜でした。

ブログ12周年とアジア

9月4日、本日でブログを書き始めてちょうど12周年になります。

現MITメディアラボ所長のJoi(伊藤穣一氏)の強い勧めで始めたもので、最初のエントリはこうでした。

12年と言えば、干支でひと周り。その間ずっとブログを書いてきました。リアルな日記は過去に1年間すら継続できたことがなかった私が、ブログを途切れることなく書き続けて来たことは奇跡といえるかもしれません(笑)

そして、このひと周りの間にIT業界内ではクラウド、スマートデバイス、ビッグデータなど大きな変化がいくつもありましたが、業界周辺の大きな変化の一つとして私が感じるのは、「アジア」がとても近くなったということです。

ブログを始めたころ、日本だけが活動フィールドだったインフォテリアはいま、アジア圏では上海、杭州、香港、シンガポールに現地法人を展開しています。

そして、この秋には私自身がシンガポールに赴いて、グループ全体の指揮監督をすることになります。これまで「日本発世界」を強く意識してきましたが、これから「アジア発世界」と意識が変わる日があるかもしれません。

ところで、昨日、今日と、「STARTUP ASIA TOKYO」というイベントが渋谷で開催されています。アジア各国からスタートアップ企業が集まり、自社のアピール、資金調達、情報交換などを行うためのイベントです。私も、このイベントのスピーカーの一人として参加しましたが、話されている内容、展示されているプロダクトなどを通じて、改めてアジアのスタートアップの熱さを感じ、また国の垣根がとてもフラット化していることを実感しました。

私がシンガポールに赴任することは、インフォテリアの判断ですが、やはりアジア全体の大きなうねりと無関係ではありません。自らそのうねりを肌で感じ、日本を外から見て中ではわからない価値を理解し、世界に向けた新たな一歩を踏み出します。

13年目のブログは、星の国シンガポールから新たに感じることや、新たな苦闘の日々の思いを綴っていくことになるでしょう(笑)

ALSアイスバケツチャレンジに参加

ALSという難病の原因究明および治療薬発見に取り組むための寄付を募るチャリティ運動に参加しました。(バトンはAWSの小島 英揮さんより)

本来、アイスバケツをかぶるか、$100寄付するかの選択ですが、両方を選択しました。ALSのみならず、多くの難病に多くの方が関心を持ってくださることを祈り。

恥ずかしいことですが、私はこのチャリティ運動によって初めてALSのことを詳しく知りました。このような、お祭り騒ぎ的なチャリティーに疑問をお持ちの方がいらっしゃることも承知しています。しかし、それでも、この連鎖のおかげで私が知る事ができ、寄付をできたこと、多くの寄付が集まっていることは事実です。このチャリティーを考え出し、そしてここまでつないできた皆さんに敬意を表して、実行しました。

私の生まれ故郷である熊本で難病と戦う人に、少しでも支援と祈りが届けばと考え、くまモンの着ぐるみ、そして阿蘇の名水入りの氷水ででチャレンジしました。

私のバトンは、以下の3名に渡します。

・私の大先輩で、個人的にも難病に取り組んでいらっしゃる、はなまる学習会の高濱 正伸

・インフォテリアの社外取締役で、シリコンバレーのFenox Venture Capital CEOのAnis Uzzaman

・世界に羽ばたく熊本県のしあわせ部長「くまモン」氏

の3人に渡します。ALSへの$100の寄付か、Ice Bucket Challenge、できればその両方を!ぜひ、よろしくお願いします。

※ALSについて詳しくはこちら

ASTERIAが8年連続第1位、導入4,500社を突破

インフォテリアの主力製品「ASTERIA」。この度、独立系調査会社のテクノ・システム・リサーチ社の市場調査の結果で、2013年の集計でASTERIAが8年連続市場シェアNo.1であったことを発表しました。少し前に発表されている、アイ・ティー・アール社や、富士キメラ総研の調査結果でもASTERIAは市場シェアNo.1です。

また、時を同じくして、この6月末で、ASTERIAの出荷本数が4,500社を突破して、4,504社となったことも発表しました。

さて、ASTERIAが初めて市場シェア第1位を取ったのは2006年ですが、市場シェアと導入社数の数字はその2006年の時点ではどうだったのでしょうか?

まず、2006年の市場シェアは、18.3%で第1位。2位とは僅差です。それが、2013年のシェアは47.0%になりました。次に、2006年度末の導入社数は、360社。それがこの8年間で10倍以上の4,500社です。

2006年は、ちょうどASTERIAの第4世代にあたる「ASTERIA WARP 4.0」を発表した年です。それから8年間で、8回のバージョンアップを行ってきました。それぞれのバージョンの強化点をピックアップしてみましょう。

4.1:アダプタ開発キット、カスタム対応強化、パイプライン機能のUI強化
4.2:100 項目以上の要望対応、Excelコンポーネントの機能強化、2フェーズコミット
4.3:ITガバナンスへの対応強化、フロー差分比較ツール、新セキュリティプロトコル
4.4:開発・保守の見える化強化、フローデバッガ搭載、チャート作成機能強化
4.5:クラウド対応(Azure、AWS)、Excel XSLX形式対応、RDB挿入・更新高速化
4.6:モバイルデバイス対応、SharePoint対応、パフォーマンス向上
4.7:大規模対応、ビッグデータ対応、仮想化対応強化、Enterprise版の追加
4.8:クラウド利用促進、データ活用促進、管理・運用の効率化

これらの強化点は、バージョンアップ内容の一部ですが、これだけ見ても、ASTERIA WARPが、その時々のユーザーニーズに応え、または先取りして提供されていることがわかります。

これから、クラウドやモバイルが進化するに従って、企業の情報システムは、よりデータ中心になっていきます。データのあるところ、必ずデータ連携は存在し続けます。私たちは、ASTERIAが、今後10年、20年とユーザーに支持され、そしてNo.1であり続ける製品となるよう、製品を磨き続けていきたいと考えています。

Handbookの採用件数が700件を突破

昨日発表した2014年度第1四半期決算で、「Handbook」の採用件数が700件を超えて、707件となったことを発表しました。(ちなみに、「ASTERIA」と違い「件数」としているのは、大学や団体など企業でないところも多いため)

「Handbook」は、この6月で発売から5年を迎えましたが、その間、多くの先進企業や教育機関でご利用いただき、着実に採用件数を増やしています。

最近新たに公開された事例としては以下のようなところがあります。

最近は、事例でもわかるように特に営業やマーケティング等のセールスワーカー用途で大規模な導入が進んでいるのが特徴です。

なお、Handbookは、iOS (iPad, iPhone), Windows Tablet, Android, Fire OSのメジャーなタブレットOS全てに対応していますが、ユーザー数としては、まだiPadが圧倒的に多い状況となっています。