インフォテリアの上場記念でできたワインバーが新橋にあります。これは、インフォテリアに長年投資いただいていたNTVP (Nippon Technology Venture Partners)というVCのジェネラルパートナーの村口さんが作られたものです。村口さんは、社員がたった４人の時にインフォテリアへの出資を決断され、それからIPO直前までずっと社外取締役として支援いただいた方です。

　実は、村口さんは投資先が上場するたびにその記念に飲食店を開店されていて、一昨年に同じNTVPファミリー（笑）のディー・エヌ・エーがマザーズに上場したときには「九谷」という鮨屋を銀座に開店されました。ただ、鮨屋もワインバーも村口さんの道楽というわけではなく、実際に店を始めたいという志を持った人がいて、その人を支援したいという側面が強い、あくまでもキャピタリスト的な面も持ち合わせているところが村口さんらしいところです。

　そのワインバーの開店直後に「実は、ここはインフォテリアの上場記念で作ったんだよ」と村口さんに言われたときには、驚きと同時に、村口さんの心意気に感動しました。

　そのワインバーは「ワイン蔵」という名称で、カリフォルニアワインを1,200本以上常備。調度品は白基調でありながら照明の加減で黒基調に感じられる落ち着いた内装で、くつろいで飲むことができます。ダイニングと別に8名まで入れる個室もあって、こちらは真っ赤な内装、ちょっとしたお祝い事などに合うと思います。新橋という土地柄とは少しミスマッチな洒落たワインバー。しかしながら、その洒落て落ち着いた店内とは裏腹に、繁華街の飲食店ですから、その経営においては厳しい生存競争もあることでしょう。私も会社経営を行う一人として、その厳しさに思いをいたすと支配人の中川さん、店長の竹村さんにエールを送らずにはいられません。