スマートデバイス時代の情報システム部門の役割とは?

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 昨日(11月20日)、Apple Store Ginzaで「iOSデバイス時代の情報システム部門の役割を考えよう」という講演を行わせていただきました。私たちが、iPhoneしかなかった2009年に企業向けのスマートデバイス用のソフトウェア「Handbook」を提供開始して3年半。数多くの企業の情報システム部門、ユーザー部門の方々に接してきて感じること、考えること、そして企業情報システム部門の方々への提案をお話しさせていただきました。


 いま、クラウドやスマートデバイスの潮流の中で、未だに多くの企業の情報システム部門の方々が、プロテクトモードになっています。世の中には様々な新しい技術やバズワードが溢れますが、クラウドとスマートデバイス(クラウドデバイス)は、一時の流行ではなく、明らかに情報システムのプラットフォームの変革です。情報システムの過去を振り返れば、パーソナルコンピュータによるクラサバへの変革、インターネットとその技術による変革に匹敵するものです。
 情報システムのプラットフォームが変化すれば、当然のことながらそれを司る情報システム部門も変化を余儀なくされます。そして、そこを仕方なく追随していくのか、それとも変化をリードして行くのかで結果も大きく異なります。
 お客様企業に「Handbook」のご説明をする際には必然的にクラウドとスマートデバイスの話をすることになるのですが、積極的に効果志向の現場部門と、とにかく問題が起きないようにと保守志向の情報システム部門のコントラストは極めて顕著になっています。情報システム部門が「社内最大の保守勢力」と呼ばれることも少なくありません。
 もちろん、情報システム部門が「社内最大の保守勢力」と呼ばれるほど保守的になったのには、理由があります。最初からそうではなかったんです。ビジネスの現場にコンピュータが入り始めたころ、情報システム部門は、社内の「改革部門」でした。現場の抵抗を受けつつも、コンピュータを導入して社内の課題を解決するだけでなく、これまでできなかったことを次々と実現してきました。
 しかし、情報システムのカバー範囲が広がり、情報漏洩やシステムダウンが社会問題化し、上層部からも日々「それで大丈夫か?」だけを問われている現状では、萎縮し、保守化して、「安心・安全」や「枯れたものを使うこと」が目的化するのも無理はありません。
 それでも、世の中には果敢に新しいことに取り組み、成果を上げていらっしゃる情報システム部門もあります。スマートデバイスや「Handbook」を導入いただいている企業は、そういう情報システム部門をお持ちの所が比較的多く、そういう実例も織り込みながら、これからの企業情報システム部門の考え方、役割に関する提案をお話しさせていただきました。
 「今一度、情報システム部門を企業の変革をリードする部門へ」の思いをこめて。


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