東ヨーロッパはソフトウェアの梁山泊となるか?

 海外出張中です。今回は、5日間で4都市。パートナーシップを組んでいる会社や新たにパートナーシップを組もうとする会社との打ち合わせです。

 さて、今回の出張で改めて感じたことがあります。それは、日本ではあまり実感がないかもしれませんが、北米では、東ヨーロッパの人がCTOをやったり、開発チームが東ヨーロッパにあるというケースが珍しくなくなりつつあるということです。大会社のオフショアではなく、ごく小さい会社のメインの開発チームとして、新たなサービスをクリエイトする立場で業界の一角をなしてきていると感じます。

 例えば、今回訪問した中で新たに会った3社はなんと全て開発チームが東ヨーロッパにあります。それも3社とも別の国(ロシア以外、具体的な国名を書くと相手先に迷惑をかける可能性があるので敢えて伏せます)に。うち2社のCTOは東ヨーロッパ出身です。もちろん、意図してそういう企業を選んで訪問した訳ではなく、インフォテリアにとってキラリと光るものを持っている会社に行ってみると偶然そうだったのです。

 もちろん、これまでもEvernoteのマネジメントがロシア出身だったり、GoogleのSergay Brinがロシア出身だったりと、ロシアの人たちの活躍は知られていますし、インフォテリアの開発パートナー企業のメンバーがキエフ出身だったり、ベラルーシ出身だったり、と東ヨーロッパの人が活躍している例はありましたが、今回は、いったいどこに来たのかと思うほど東ヨーロッパずくめになりました。

 これは偶然でしょうか?

 日本では、ソフトウェア業界内で中国やインドに対しての競争力が叫ばれています。そして東ヨーロッパはまだ遠い存在です。しかし、東ヨーロッパ諸国は単に遠いオフショア先という視点ではなく、何かを生み出す可能性のある目の離せない存在になってきていると感じるのです。


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