「保守割」が話題になっています

hoshuwari 新年となり、お客様やパートナーの皆様に新年のご挨拶をさせていただく中で、昨年末に発表した「保守割」が結構話題になりました。経営判断としてはチャレンジな面もありましたが、多くの方に歓迎していただいたことで、開始して良かったと感じています。


 日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)の最近の調査「企業IT動向調査2009」でも、保守運用価格に対するユーザーの強い不満が浮き彫りとなっています。私自身、外資系を中心とした最近の保守料の値上げには、強い不満の声を聞くことは少なくありません。デフレ経済における保守料の値上げは、提供側の一方的論理であり、決算発表で「保守料の値上げにより、保守サービスは増収増益を達成しました」と言われても、一方でユーザーをないがしろにしていると思われてもしかたありません。

 ソフトウェア提供側が品質の高い製品とサービスを提供出来ているなら、一社当たりの保守のコストは下がると考えるのは自然です。ソフトウェアを導入し、月日が経てば問い合わせの件数も減るでしょうし、製品の問題も減るでしょう。また、提供側はそうなるように努力するのも当然でしょう。

 このような背景を踏まえて、インフォテリアが先日発表した「保守割」は、単なる値引きではなく、お客様との継続的に直接対話できる関係を築くことと、ポイント制による保守料の割り引きを組み合わせた、顧客満足度向上のためのプログラムです。また、ポイント制にしていることで、保守料の割引だけでなく有料セミナーの受講などにも使うことができる柔軟性を兼ね備えています。将来的には、複数の提供会社で相互にポイントを使用できるとさらにユーザーメリットが拡がるのではないかとも夢見ています。

 ところで、お話しをいただく中では、保守料を割り引くことは、売上の減少になるのではないかという質問もいただきました。しかし、顧客満足度を上げることで、より長期に利用を継続していただくことにつながり、また企業への信頼度も上がることで長期的には業績にもプラスになると確信しています。

 ソフトウェアの販売は、「売って終わり」ではありません。買っていただいてからが関係の始まりです。その考えと気持ちを具体化したのが、今回の「保守割」なのです。


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