日別アーカイブ: 2016年4月14日

API時代に増すデータ連携ソフトの価値とは?

「APIが増えてくると、データ連携ソフトは要らなくなるのではないか?」とたまに聞かれることががあります。

考えてみましょう。

まず、なぜAPIを持つソフトウェアやサービスが増えてきているのか?

それは、単独のソフトウェアやサービスだけでビジネスやプロジェクトが完結することはまずなく、ソフトウェアやサービスを組み合わせて使うのが当たり前になってきているからです。30年ほど前に提唱されたERPは企業全体のリソースプランをその1つの閉じた中で行う理想を掲げ、そして普及してきましたが、現在ではERPベンダーですら外部とのデータ連携ツールを出していることからも、連携が必須であることがわかります。

では、次にAPIがあれば事足りるのか?

APIは、Application Programming Interfaceの略。その名前の通り、使うためにはプログラミングが必要です。最近の傾向では、RESTと呼ばれるWeb APIを使ったものが主流です。つまり、「HTTPプロトコルを使って、決められたURIに対して、GET, PUT, POST, DELETEなどのコマンドによって指示をし、データとしてはXMLやJSONを使う、ステートレスなクライアントサーバー間通信」です。

どうですか?あなたは使えますか?
あなたが分かったとしてもあなたの周りの人が使えると思いますか?

そう、ここにAPIとビジネス現場の大きなギャップがあるのです。ビジネスの現場では、クラウドの時代になり、他社や他部門やクラウド上に偏在する専門のサービスを組み合わせて使う必要が増しています。さらに、それはこれから急増していくにもかかわらず、それは上記のようなことがわかるようなエンジニアでしか使えないような形で接続口が提供されているだけ。

つまり、「プログラミングをせずに連携できる」ツールのニーズは無くなるどころかさらに高まるのです。

BitcoinのAPIにASTERIAで繋いだ例

つなぐ先、つまりデータソースはこれからさらに飛躍的に増えていきます。OracleやDB2といったメジャーなデータベース、SAPやExcelなどのメジャーなアプリケーションを繋いでいれば事足りる時代はもう終わります。

だから、ASTERIAは9年連続No.1という圧倒的なポジションを持ちながらも、データソースを増やしていくことに力をいれているのです。昨年スタートした「アダプター開発プログラム」もそうですし、先月発表した米国のソフトウェア企業CData社との共同出資による日本法人設立を含む戦略的提携もその一環です。

アダプター開発プログラムでは、インフォテリア以外の会社がどんどんASTERIAの専用アダプターを開発できるようになりました。CData社の「すべてのサービスをデータベースとして見ることができるようにする」というビジョンがインフォテリアの方向性ともぴったり合い、今回の提携を起点にさらに協業を深めていきます。

クラウド時代、デバイス時代に「ビジネスの現場」で必要な連携のツールが求められます。インフォテリアは、自前主義に陥らず、方向性を同じくする他のエキスパートとも一緒にエコシステムを構築して、この大きな流れとニーズに応えていきます。