月別アーカイブ: 2015年1月

外に出よう!リスクが高くても。

「イスラム国」による人質が大きな問題となるなか、
「外は危険」という議論や意識がまた高まりかねません。

しかし、インターネットが世界インフラとなり、
好むと好まざるとにかかわらず、あらゆるものが繋がってきています。
そして、それはこれからも加速します。

外には様々なものがあり、様々な人がいて、様々な考え方があります。
そして、それぞれが繋がっていきます。否応なしに。
いよいよ、中に居て、中だけしか知らず、中の考えだけで行動することが、
逆に存在意義も存在価値も危険にさらしていくのです。

だから、私は「外に出る!」行動を強く意識しています。

すでに昨秋からシンガポールに住み、日本の外に出ていますが、
「外に出る!」のは場所だけの話ではありません。
いままでの「思考」から外に出ること、
いままでの「方法」から外に出ること、
いままでの「常識」から外に出ること。

実際、外に出ることで、初めて見えることがあります。
中に居ては、いつまでもわからなかったことがあります。

「中に居る」のは安全で、変化も少なく、居心地が良いものです。
しかし、視座は変わらず、刺激も少なく、故に自分自身の変化も限定的です。

もちろん「外に出る!」ことには、常にリスクが付きまといますが、
より広い世界を見渡すための高い視座を手に入れることに価値があります。

なぜなら、繋がることによって世界はよりフラット化していくからです。
様々なボーダーが無くなり、中と外の垣根がどんどん低くなり、
組む先も、戦う先も、これまでにない所に存在するようになっていきます。

今からちょうど10年前に出版されベストセラーとなった
The World Is Flat」(邦題「フラット化する世界」)に描かれた「未来」が、
デジタル化、モバイル化、クラウド化によって現実になりつつあります。

これから、さらに世界はフラット化していきます。全ての産業で。
フラット化とは、その日本語における語感とは裏腹に、
均一化ではなく、多様化への流れです。
固定化ではなく、流動化への道筋です。

日本と同じく「国土も資源もない」シンガポールに、
さらにフラット化した世界を垣間みる事ができます。

例えば、
シンガポールに住む人の39%が移民(10%)と外国人(29%)です。※1
私の息子が通う小学校の生徒の出身国は60ヶ国を越えています。
その小学校の通知簿にはあるべき姿として「Risk taker」が明記されています。

日本社会にいまだ根強い抵抗のある「違いがそこらじゅうにある状態」が目の前にあります。
世界がもっと繋がっていくと、これは、他国の話ではなくなってきます。

文化を愛し、故郷に感謝しているからこそ、
外に出ることで、その違いのなかで、意味も価値もさらにわかります。

「外は危険」「外は大変」だからこそ、
外に出て、体力、知力を鍛え、パワーアップしようではありませんか。

※1 出典:「Population Trends 2014」by Department of Statistics Singapore

空の上の年越し〜飛翔へ

松の内も昨日で終わり、そろそろ正月気分も抜けてきたことと思いますが、皆さんは、今回の年末年始はどう過ごしましたか?

今回、日本では9連休になった人も多かったと思いますが、私は、昨年の秋からシンガポールベースとなっていますので、シンガポールのカレンダー通りに12月31日まで勤務しました。シンガポールでは、元日の1月1日だけが祝日で一般的に年末年始休暇はありません。ですので、12月31日は通常勤務して、その日の22時過ぎに発つ深夜便に乗り、元旦の午前6時に羽田に着きました。

つまり、年越しはシンガポール→羽田の機内です。
空の上で年を越したのは、実は生まれて初めてのことです。

さて、ここで1つの疑問が生じました。

シンガポールと日本では、1時間の時差があります。時差がある国の間を飛行中に年を越える場合に、新年を迎える瞬間はいつなのか?という疑問です。

シンガポール時間なのか?日本時間なのか?

さらに、ヨーロッパ→日本便のように複数の標準時を越える場合にはどうするのか?

空の上で年を越した経験があるという友人に聞いた話では、年越しの瞬間に、クルーがクラッカーを鳴らしてお祝いをしたという事例もあったので、いつもは離陸後すぐに寝るところを寝ずにその瞬間を待っていました。

しかし、日本時間の0時を過ぎても、シンガポール時間の0時を過ぎてもアナウンスは全く無いまま。そして、いつも通り、羽田に降りる1時間半ほど前に機内が明るくなり、「あけましておめでとうございます」というアナウンスがあっただけでした。

結局、「年を越えるのはどちらの時間か?」という疑問も年を越してしまうことになりましたが(笑)、空を飛んでいる間に2015年を迎えたことで、2015年の活動が大きな飛翔につながるに違いないと、験担ぎをした年始でした。

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。

2015年の幕開けです。

今年の初陽の出は、しばらく厚い雲に阻まれながらも、

力強く昇り、そして眩しく光り輝いていました。

本年も、皆様にとって、

チャレンジを乗り越え、光り輝く一年となりますよう祈念いたします。

 

インフォテリア株式会社
代表取締役社長/CEO/CPO
(兼Infoteria Pte Ltd CEO)
平野洋一郎