Webサービスとは、コンピュータ上に存在する機能を「サービス」として標準のインターフェイスで公開するものです。Webサービスでは、あるコンピュータシステムが別のコンピュータシステムの機能を容易に使うことができるため、システム開発の迅速化とビジネス上の変更要件への適応が容易になります。
Webサービスの基礎を支える基本技術
- XML (eXtensible Markup Language)
アプリケーション、言語、プラットフォームに依存しない標準データフォーマット。 - SOAP (Simple Object Access Protocol)
XMLを使ってファイアーウォール内外の通信を行うためのプロトコル。 - WSDL (Web Service Description Language)
Webサービスのインターフェイスを記述する仕様。 - UDDI (Universal Description, Discovery and Integration)
Webサービスの登録と検索を提供するための仕組み。
Webサービスの応用技術
Webサービスを実用で使うために上記の4つの技術のほかにも数多くの応用技術開発とその標準化が進んでいます。下記の技術仕様名をクリックすると各仕様にリンクします。 (WS-CI、HTTP&Othersについてのリンクはありません)

関連応用技術のリストは、応用技術(Webサービス関連)ページでご確認ください
(※一部、ネットワーク・XML基本仕様もご参照ください)
Webサービスは、これまでのブラウザを用いた人に向けたサービスではなく、XMLを用いてコンピュータシステムに対してサービスを提供します。Webサービスの特長は、OS、アプリケーション、言語が違っていても接続して社内外の複数のシステムを連携して動かすことができることです。
たとえば、会社での出張の交通費を申請するときにWebサービスを使ったシステムを考えてみます。従来のシステムでは、(1)乗換情報サイトで経路と運賃を調べる、(2)交通機関の情報サイトをアクセスしてチケットを予約する、(3)会社のシステムで交通費申請をする、といった作業をいちいち別個のWebサイトをアクセスして行っていました。
これがWebサービスを利用したシステムを導入すれば、出張の概要を入力し、その結果をもとに自動的にチケットを手配し、さらにその情報を元に自動的に精算処理にまわすといったことが可能になります。
なお、Webサービスの定義は、まだ一意のものが存在するわけではありません。Webサービスが登場した2000年ころには、Webサービスの要件は「SOAP, WSDL, UDDIを使用したもの」とされていました。また、2002年時点でのW3Cの定義では、「URIで定義できるソフトウェアアプリケーションで、XMLによって記述され、インターネットプロトコルによって他のソフトウェアアプリケーションから直接呼出しができるもの」とされていました。さらに、現在では「WSDLさえ使用していればWebサービスである」(IBM)という定義や、「XML、SOAPが使われていることが条件」(マイクロソフト)とする定義など、ベンダーによっても差異が存在しています。
いずれにしても、Webサービスが、コンピュータシステムの機能に標準のインターフェイスを持たせ、他のアプリケーションから利用可能にするものであることには違いがありません。また、これから先のシステム連携を行う技術はWebサービスが中心になっていくことは、どのベンダーも認めています。実際に使うときに慌てなくてよいように、あらかじめ仕様を理解し、動向を把握しておくとよいでしょう。
日時: 2006年06月21日 15:00 | | TrackBack
