第4回 『祝!XML誕生5周年?そしてXMLは普及したのか』
こんにちは、インフォテリアの平野です。
今年の2月10日でXMLは5歳の誕生日を迎えました。インフォテリアもXMLと同じく1998年に誕生しましたから、現在5年目となっています。「早いものだ。」というのが私の素直な感想です。インフォテリアのWebサイトで、XMLの1才の誕生日を祝ったのがまだ昨日のようです。(そのころは、まだ私がWebマスターをしていましたから記憶が鮮明です(笑))
インフォテリア誕生のころ、私は事あるごとに「仕様ができたから『標準化』が終わりではない、普及して広く使われて初めて『標準』なのだ。」と言ってきました。実際、1998年当時「これからはXMLだ!」と言っても、多くの人が「XML?」と語尾が上がるような状況でした。そのような状況から、5年を経て今、XMLは普及したといえるのでしょうか?
ここに1つのデータがあります。XMLコンソーシアムが2003年に入って250社を超える会員企業に対して行なった「普及度アンケート」の結果です。
Q:IT業界において、XMLの普及はどのような状態と考えますか?
・普及した 10.0%
・普及しつつある 72.3%
・普及したとは言いがたい 17.7%
・今後も普及するとは言いがたい 0.0%
Q:ユーザー企業において、XMLの普及はどのような状態と考えますか?
・普及した 0.4%
・普及しつつある 58.1%
・普及したとは言いがたい 41.0%
・今後も普及するとは言いがたい 0.4%
Q:XMLに対する御社の取り組みは?
・製品・業務を開発済み 50.6%
・製品・業務を開発中 22.8%
・技術の利用を検討中 24.5%
・技術の利用予定なし 2.1%
(C) 2003 XMLコンソーシアム All rights reserved.
この数字を見て、読者の皆さんはどのような感想を持たれるでしょうか。私自身は、IT業界での盛り上がりとユーザー企業での導入には大きな開きがあると考えていましたので、ユーザー企業において「普及した」がたったの0.4%、「普及したとは言い難い」が41.0%ということは、多くの方が同じように考えられているのだという感想を持ちました。
しかしながら、この5年を経てXMLがたゆまず浸透を続けていることには、誰も異論はないでしょう。事実、Microsoft Office 11 の登場を待つまでも無く、ミッションクリティカルなエンタープライズ連携から、Blogといった新しい形の草の根的コミュニケーション(これについては別途紹介する機会をもちたいと思います)まで、幅広いコンピューティングにXMLが活用されてきているわけです。実際に、会員企業そのものでの取り組みを見ると、以下のような結果となっています。
Q:XMLに対する御社の取り組み状況は?
・製品・業務を開発済み 50.6%
・製品・業務を開発中 22.8%
・技術の利用を検討中 24.5%
・技術の利用予定なし 2.1%
(C) 2003 XMLコンソーシアム All rights reserved.
さらに、XML技術の適用領域として適するものについてたずねた結果は、以下の通りです。
Q:XML技術の適用領域として適切なものは?
・OA関連(文書、プレゼン作成/共有など) 22.9%
・BtoC(インターネットを活用しての情報発信など) 68.3%
・BtoB(電子商取引) 64.3%
・データウェアハウス(DWH) 22.5%
・コンテンツ管理 54.6%
・ナレッジマネジメント(KM) 43.0%
・基幹システム連携 41.8%
・その他 6.4%
(C) 2003 XMLコンソーシアム All rights reserved.
5年前とコントラストがあるのは、適用領域として文書系という回答が大変低いということです。私が1998年に書いたコラム(下記)でも「XMLは今は文書としての適用が多いが、今後様々なデータへの適用が増えていく」といった趣旨のことを述べましたが、このアンケートは、実際に文書以外の用途が大きく伸びていることを示しています。
コラム↓
http://www.infoteria.com/jp/xmlnote/column/article/co_02.jsp
5歳を迎え、いまや雑誌などで技術そのものが取り上げられることは減ってきたXML。しかし、技術のハイプカーブで言う「興奮期」と「幻滅期」を経て、またブロードバンドの普及やツールの充実といった大きな追い風を受けて、今からこそがXMLの本当の成長期といえるでしょう。
日時: 2003年02月20日 00:00 | | TrackBack
