スミトランス・ジャパン株式会社:[iConnector][iMessenger]導入事例

EDIからXMLへ
日米間の物流管理をXMLが繋ぐ

スミトランス・ジャパンロゴ
桑崎 洋
スミトランス・ジャパン
株式会社
代表取締役社長
桑崎 洋 氏
スミトランス・ジャパン
株式会社
営業第一部

番匠 賢志 氏
番匠 賢志

スミトランス・ジャパンは住友商事株式会社の物流事業会社であり、業務において多数の情報と伝票が発生し、国内外でやり取りを行っている。業務で扱う文書のシステム化には97年から取り組み始め、2000年6月からは海外との接続を意識し、将来性、国際性、拡張性の面からインターネットを介したXML技術を取り入れたシステムに踏みきった。2000年末にはさらにWebサーバーとのデータ転送部分をグレードアップする予定である。このスミトランス・ジャパンではシステムの導入により「文書管理の高速化や効率化が図れただけでなく、XMLをベースとした物流システムの基盤が整備され、今後のさらなる海外展開や機能拡張にも柔軟に対応できる」と期待が高まっている。

総合物流社 スミトランス・ジャパン

スミトランス・ジャパンは住友商事株式会社の物流事業会社であり国内/国際物流の一貫輸送を多くの企業に提供している。1983年の発足以来「Door to Door による陸・海・空の一貫輸送」を行っており、さらに「プラント輸送」「半導体関連装置の特殊輸送」「小型コンテナのレンタル」等の幅広い分野にて物流ビジネスを展開している。NVOCC業務では、多数の情報と伝票が飛び交う。取り扱う文書には売買伝票・請求書・見積書をはじめ、予約・手配・照会といった様々な文書があり、新規に作成されたり更新されたりする。海外店舗はアメリカを中心にヨーロッパやアジアに渡り広く配置されている。今後はアジアの物流や倉庫業にも業務を拡張し、また住友商事グループとの連携強化を進めようとしてる。

国際回線経由のFTPからインターネット経由のXMLに

物流の情報化の流れは97年から始まっていた。今回、LMSシステム構築を担当したNTT東日本が検討を積み重ね、スミトランス・ジャパンの物流ネットワークシステム構築から取りかかり、やり取りの迅速化や効率化を目指すことにした。実際に物流管理システムの開発を始めたのは98年4月からになる。当初はEDIも検討されたが開発コストと期間がかかるということで、まずはWANを経由してFTPにてファイル転送を行うシステムを構築した。システム運用が開始されたのは99年7月からで日本との通信相手はアメリカ、さらに香港が追って参画することとなった。その後、99年秋に今後の海外展開や機能拡張を考慮してシステムにXMLを導入することが提案された。翌年2000年6月末にはデータ転送部分がWAN経由のFTPだったものがインターネットを経由したXML方式に置き換わるようになった。

短期間でシステムにXMLを導入

システムにインターネットとXMLの導入が提案されてから、実際にシステムをバージョンアップするまでの期間は非常に短い。99年秋といえばXMLは各技術誌面では取りあげられて話題があったがまだ実績が少ない技術であるにも関わらず、システムを導入する側は割と好印象で導入を迎え入れたという。それには主取引先であるアメリカからの推奨という追い風もあり、技術的に理解があるパートナーに恵まれていたとも言えるだろう。XMLの導入が決まってから、99年末頃からパッケージの検討を開始した。その後XMLの作り込みや検証に2000年3月まで費やし、時期はやや重なるが実際のシステム設計には約1ヶ月、開発は約2ヶ月程度で済んだという。XMLのシステムインテグレーションや開発にはドコモ・システムズ株式会社が取りくみ、ツールの提供をインフォテリアが行った。

図:ソリューションイメージ

物流管理システム:LMS

スミトランス・ジャパンの情報化の中心的存在である物流管理システムはLMS(Logistics Management System)と呼ばれている。LMSはスミトラン・スジャパンの業務のひとつである国際複合一貫輸送(NVOCC)の過程で発生する膨大な情報を管理するシステムであり、例えば予約確認・見積書・船会社への指示・船荷証券・貨物到着案内等々に加えて現在のステータス管理を行い、またこれらの情報からカーゴトラッキングや各種物流情報を顧客に対してWebで公開することを目的とする。またさらに経営的には住商グループのネットワークの強化、顧客へのツールの提供も大きな目的としている。

システム転送部分にはインフォテリアのパッケージと独自の制御機能を追加

2000年6月末に行われたシステムバージョンアップでは、物流管理システムのデータ転送部分をFTPからXMLに置き換えた。すでに各国で稼働している物流管理システム間のデータ送受信制御機能をXMLをベースに構築した。データベースのデータをXML形式でインターネットのメールとして送受信する部分はインフォテリアのパッケージであるiConnectorとiMessengerを使用した。またインターネット経由のメールということでデータ送受信の制御機能が必要と考え、データの受信確認や万が一送信に問題があった場合の再送信機能など、システムの確実性とリカバリー機能を重点的に制御機能に取り入れた。その制御機能部分はドコモ・システムズ株式会社にて独自にPerlを使って開発した。

今後のシステム拡張や連携の基盤が整備された

スミトランスジャパンでは一連の物流管理システム構築の過程で国際複合一貫輸送業務に関し、直接効果としてペーパーレス化に加え電子決裁処理など、効率化を大きく推し進めることができた。また各地とのデータ転送経路をWANではなくインターネットを利用することで通信コストの削減を実現した。さらにデータ転送時のデータ形式をXMLにすることにより、今後の異システム間との連携や機能拡張にも対応可能なシステム基盤が整ったといえるだろう。この物流管理システムは2000年末にはWebサーバーとのデータ連携や何点かの機能追加を行う。

今後はシステムの海外展開やさらなる機能拡張を推し進めていく予定だ。スミトランスジャパン社長である桑崎氏は「本システムは世界各国間で使うものだが、まだ新しいXML技術を日本が主体として構築を進めた。XMLというオープンな規格に依拠することで住友商事グループのみならず、取引企業の物流全般を担う3PLへと展開できる基盤が整備された」と語っている。

 

会社概要

スミトランス・ジャパン株式会社
1983年、住友商事(株)の総合物流事業会社として発足。業務内容は、陸・海・空のDoor to Door一貫輸送、プラント輸送、半導体関連装置の特殊輸送、小型コンテナ(マキシコン)のレンタル、モータースポーツ、商品輸入販売など多岐に渡り、グローバルなLogistics Providerとしての道を歩んでいる。

所在地 東京都千代田区神田錦町3-24-16錦文ビル
お問い合わせ TEL:03-5280-4442
URL http://www.sumitrans.co.jp/

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