社内ドミノの情報を
BizMartプライベートサイトに活用
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| 株式会社 野村総合研究所 企業間ネットワーク事業部 B2B事業開発グループ マネージャー 堀田耕治 氏 |
株式会社野村総合研究所(NRI)が運営するBizMartでは企業や業界を越えたポータルサイト運営サービスを展開している。インターネットに接続する環境さえあればどこからでも参加することが可能だ。最先端の技術を使った情報の収集や交換機能、またネット上での商取引に関わるあらゆる機能が網羅されている。このようにBizMartでは業界毎にモデル化された標準的な機能を利用することに加えて、企業は独自のアプリケーションを使った取引や機能を利用するプライベートサイトを開設することができる。今回は社内ドミノデータベースで運用している情報をXML化してBizMartのプライベートサイトで公開し、特定の取引先との商談や取引に役立てている例を紹介する。
BizMart-NRIの業際B2Bポータルサイト運営サービス
BizMartとは2000年10月にスタートした、株式会社野村総合研究所(NRI)が行うポータルサイト運営サービスである。企業をつなぐB2Bの役割はもちろん、異なる業種や業界をつなぎ、まさにグローバルなポータルサイトとなっている。そしてこのBizMartにはパブリックな面とプライベートな面という、2つの側面がある。パブリックな面では3つの機能が提供されている。(1)Knowledge-最新のニュースから企業や商品のデータなどのあらゆるデータが会員の属性に応じて提供される情報収集機、(2)Collaboration-通達や商品資料をメールやサイト内で掲示するなどの情報交換機能、(3)Commerce-ネット上で商品の企画を相談する商談や受発注や出荷案内を処理するEDIといったような商取引機能、である。最先端の技術を駆使してあらゆる場面で効率的にビジネスをすすめられるようになっている。
>特定企業向けプライベートサービス
BizMartにはもう1つ、プライベートサイトとしての側面がある。BizMart内にプライベートサイトを開設すると、その企業独自のモデルに合わせたアプリケーションを取り扱うことができる。BizMart内で運営するので、例えばX社がプライベートサイトを開設したとすると、X社に加えてBizMart会員となっているX社の関連企業もプライベートサイトの機能を活用できるようになっている。つまりBizMartではセキュリティが確保された環境で業界毎に標準化された機能を利用することに加えて、独自のモデルを持つ取引や情報交換を駆使したビジネスをプライベートサイトにて展開できるようになっている。BizMartのように企業や業種の枠を越えたサイトを運営できるのも、NRIがどの企業にも中立の立場を保てることや、長年のノウハウに期待が寄せられていることも背景にあると言える。
既存ノーツ/ドミノシステムからのデータを活用して情報提供を行う
BizMartのプライベートサイトにおけるXML活用事例を見ていこう。ある大手企業では従来から社内情報インフラとしてドミノを運用していた。このドミノ環境には商品マスター等の情報が画像などのマルチメディアオブジェクトも含めて蓄積されている。この膨大な情報は社内でのみ利用可能としていたが、BizMartプライベートサイトにて取引先にも提供して商談に役立てることにした。社内ドミノデータベースにある情報は、一度XML化してからスタイルシートと掛け合わせてHTMLに変換して、情報コンテンツ用サーバーにて公開する。一般的には企業側の営業が取引先ごとに紙の資料を作成して、取引先企業まで訪問して交渉するところを、この企業はBizMart上で非常に迅速かつ効率的に商談をすすめることができるようになった。
ドミノデータベースにあるデータをXML Server for Dominoで変換する
この大手企業のプライベートサイトでは社内ドミノデータベースからの情報を公開する情報コンテンツ用サーバーと、主に検索の機能を持つリレーショナルデータベースをベースにしたアプリケーションサーバーが連携して存在している。社内のドミノデータベースにすでに存在する情報を公開するといっても、全てそのまま公開できるわけではない。顧客(小売り)に公開可能なデータを文書やフィールドレベルで抽出したり、アプリケーション用に変換することが必要となる。また、情報コンテンツ用サーバーで情報を公開するためにドミノデータベースにあるデータをXMLを経由してHTMLへ変換する作業が必要となる。これらの処理はXML Server for DominoとXSLTを使って行われる。スタイルシートは製品にバンドルされているiXSLTのXML Style Wizardを利用して独自に作成した。

通常の更新作業は差分のみ夜間パッチでデータ変換が実施
データ変換は移行時のみ対象データが全件処理されたが、処理時間はトータルでも1時間程度だった。それ以降の通常の処理では、ドミノデータベースで更新が発生した文書(差分)に対してのみ夜間バッチで実行される。更新される文書は日々数件程度なので通常の更新作業はそれこそ瞬く間に終了する。データ変換対象となるコンテンツは8種のデータベースから構成されている。それぞれ文書数は数百から千件ほどで、公開用のテキスト情報と画像のみを抽出するため変換後のデータ量はそれぞれ1MB未満から数MB程度となり非常に軽量である。今回のシステムではそれぞれのシステムのアドバンテージを上手く利用している。つまり、マルチメディアデータのレポジトリとしてのドミノ、ドミノデータを容易にXMLやHTMLへ変換するXML Server for Domino、データの検索に強力なリレーショナルデータベースを選択している。
将来のユビキタス情報化社会へ向けて
現時点ではこのプライベートサイトでは情報の公開のみだが、一度XMLに変換してからHTMLを生成するのは情報の再利用化を計るためである。つまり、XMLデータがあれば、目的や用途別にスタイルシートを用意することによってそれぞれ違ったHTMLを出力することができる。また、今後のデータ活用性の可能性を予測し、データのXML化を行うことにした。グローバルなB2B市場を展開するうえで自由度の高いXMLを選択することにより、今後のシステム拡張に柔軟に対応できる可能性を高めることができる。また、世界の標準に準拠するように、1999年10月パリでスタートしたグローバルコマースイニシアチブの流れもくむようにしている。そして将来的にはユビキタス(「いつでもどこでも」という意味のラテン語)情報化社会に向けて、NRIはBizMartサービスをより発展進化させ、ビジネスに役立つ情報を最新の技術で場所や手段を問わず提供できるようにしていこうとしている。
会社概要
株式会社野村総合研究所
「知の創造と統合」を通して、新しい社会の創発を目指す、世界各地にも数多くの営業所を持つ、シンクタンク。ネットビジネスでは、ラテン語で「同時にいたるところに遍在する」ことを意味する「ユビキタス」という概念を象徴としたソリューションを展開している。パソコンやモバイル端末だけでなく、携帯電話やマルチメディア・キオスク、ビデオゲーム機、デジタルテレビ、カーナビゲーション機器、さらには情報家電など、すべての情報機器がネットワークで結ばれる、ユビキタス時代のリーディングカンパニーを目指している。
| 所在地 | 東京都千代田区大手町2-2-1 新大手町ビル4階・5階 |
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| お問合せ | TEL:03-5255-1800 |
| URL | http://www.nri.co.jp/ |
関連サイト
- BizMart
http://www.bizmart.ne.jp/

