企業・組織の枠を超えるファイル連携・データ連携ソリューションスイート ASTERIA

ぷらっとホーム株式会社

統合から連携へ
発想の転換を支えたASTERIA

2000年に業務効率の向上を目指し、社内システムを再構築して基幹システムに統合した。それから5年。その間にビジネス環境は大きく変化し、旧来のビジネスモデルを前提とした基幹システムは、刻々と変化していく現場のビジネスから取り残されていった。そこで発想を転換した。統合から連携へ。システムやデータは現場に分散させておき、必要に応じて基幹システムと連携することで、ビジネスの変化に柔軟に対応できる。その機動性を支えるのがASTERIAだ。ASTERIAを使えば、各種システムや各種データフォーマットの相互連携を簡単に実現することができる。しかも、アイコンをつなげていくだけで連携が可能なコーディング不要の開発環境により、開発工数を従来の1/4で済ませることができると考えた。

5年間稼働したシステムに新たな課題 環境に応じて可変できる仕組みが必要

鈴木 友康
代表取締役
社長

鈴木 友康 氏

ぷらっとホームはサーバーやストレージなどの自社ブランドをはじめとするコンピュータおよび周辺機器、またそれらに付帯するサービスなどを提供している企業である。そのぷらっとホームで5年前、業務効率の向上を目指して社内システムを一新し、【即時2.0】と呼ばれる現在の中央統合型の基幹システムを構築した。

ぷらっとホーム株式会社 管理本部 情報システム課 課長の松下亨平氏は当時をこう振り返る。「業務効率の向上という点では間違いなく成功でした。確かに【即時2.0】ができて2、3年はよかったのです。しかし…」口惜しそうに「しかし」と続ける先に【即時2.0】の限界が浮かび上がってきた。

中央統合型の基幹システムは柔軟性を欠き、ビジネスの変化に適応できなかったのだ。近年、ビジネスを取りまく環境の変化はスピードを増している。柔軟性に欠ける基幹システムはその流れに取り残され、次第に現場のビジネスとのギャップが広がっていったのだった。

ぷらっとホームでは、現場で新しい要件が出るたびに【即時2.0】への機能追加を情報システム課に要請することになっていた。しかし、実際に機能追加を要請するとなると時間やコストがかさむために、現場では基幹システムへの機能追加を断念し、独自のツールを作成して間に合わせることが多くなっていった。社内にはシステムの扱いになれた社員が多く、現場で簡単なシステムを作ることは難しいことではなかったからだ。

例えば、ある現場では受注できなかった見積書を過去の履歴から検索するシステムを要望していた。受注のチャンスを逃した要因を分析し、次の受注につなげることがその狙いだ。しかし、見積書のデータは基幹システムにしか存在せず、その部署では利用することができなかった。そこで現場では、見積書のデータを独自にデータベースに蓄積することにしたが、その結果基幹システムのマスタデータとの整合性がとれないという問題が発生することになった。

情報システム課の松下氏にとって、社内にシステムが分散してしまうことは不本意だったが、思うように基幹システムに機能を追加することもできず、歯がゆい思いをしていた。

「統合」から「連携へ」 発想の転換で現状を打開

松下 享平
管理本部
情報システム課 課長

松下 享平 氏

発想の転換が必要だった。2000年当時はすべてを「統合」して効率化することを目指した。しかし、ビジネス環境が日々変化するようになってきた今日、柔軟性に欠けるシステムではビジネスの変化のスピードに追いつくことができず、ビジネスの機会を逃してしまう。システムが原因の機会損失をなくすためには、変化に機敏に対応できるようなシステムへ、体質改善が必要だった。

そこで「連携」に目を向けた。システムやデータは分散していることを前提とする。ただし、それぞれのシステムやデータは互いに協調し、同期を取れるようにするべきと松下氏は考えた。そうすれば機能の追加や変更を容易に行うことができ、従来に比べはるかに変化に強いシステムを構築できる。

2005年5月ごろから「連携」を意識してEAIミドルウェア製品の調査を始めた。ASTERIAを含め6製品が候補に挙がり、約1ヶ月をかけてそれぞれの特長や得手不得手を徹底的に分析した。そして、システムやデータを連携させることに強く、コーディングが不要でスピーディな開発が可能といった点を評価して、インフォテリアのASTERIAを採用することに決めた。

さらに松下氏はこう付け加えた。「現場で使用頻度の高いExcelやAccessと直接連携できる点がいいと思いました。ほかの製品だと意外に連携に手間がかかってしまいます。またパッケージで提供されていること、開発工数が少なくてすむことにより価格的にもかなり抑えられるといった面もASTERIAに決めた理由です」

図:ASTERIAを利用した加賀電子様のシステム構成

ASTERIAで選定から更新まで一括処理

基幹システムを中心に社内に散在するシステムとの間で連携を図り、柔軟性を強化することを目的としてASTERIA導入を決めたぷらっとホームだったが、まずは手始めとして実業務に大きな影響を与えることなく、かつ導入効果が大きく見込めるものから着手した。それは、仕入先の一社であるソフトバンクBB社(以下SBB社)WebEDIにある商品データを社内の商品マスタに取り込むことだった。

それまでは専任の人間が週に数日ほど労力を費やし、データを移したり手直しを加えたりして商品データをメンテナンスしていた。当然ながら手作業には付きもののミスもしばしば発生した。この作業を自動化することを考えたのだ。SBB社にはトータルで30万件ほどの商品データがある。一方、ぷらっとホーム側で必要なのは、30万件のうちのごく一部でしかない。ぷらっとホームで販売可能な数千件のみを商品マスタに取り込むようにしたかった。

具体的には、まずASTERIAでSBB社のFTPサーバーから30万件すべてが入ったCSVファイルを受信する。そして、ASTERIAで必要なものだけを選別し、基幹システムのデータベースに商品マスタとして取り込む。選別条件は営業的な観点から試行錯誤したが、最終的には条件に適合する件数は約5,700件ほどに収まった。いまこの処理は完全に自動化され、週に1度稼働している。

ASTERIA導入のメリットは開発工数やコストの圧縮にとどまらない。実装時間を短縮できることにより、システム改修の効果をすぐに得ることができるのだ。この商品マスタデータの自動連携により、常に最新で正確な商品情報を社内で利用することができるようになった。

その結果、予想しなかったような営業的効果もあったという。「検索エンジンから弊社サイトへの訪問者数が増えた」(松下氏)というSEO効果を得られたのだ。これは型番や機器仕様など、商品の詳細情報で検索する顧客がいるためである。社内の商品マスタを充実させることで、ぷらっとホームのサイトで掲載している商品一覧を、質・量ともに高めることができた。それにより、商品の詳細情報の検索でより上位にランク付けされるようになり、結果サイト訪問者が増えたというわけである。

代表取締役社長の鈴木友康氏はこう話す。「このシステムはASTERIAの導入を決定してからほぼ1ヶ月後に本番稼働することができました。ASTERIAを使えばほかのミドルウェアに比べてコストを低く抑えられます。実際に今回の開発は社内の数名のみで完結しています。さらにビジネスの変化に対し素早く対応できるというのは経営的観点からも大きなポイントだと思います」

ASTERIAを介することで、基幹システムと現場で利用しているソフトウェアを簡単に連携することができる。前述した見積書検索も、解決への道が開けてくる。また、実際に開発に着手してみると、処理の内容を“フロー”として可視化できることに魅力を感じたという。「ひとつひとつの処理がわかりやすいアイコンで表示されているので、業務の現場で実際にシステムを利用するユーザーと一緒に処理の内容を確認しながらフローを作成することができました。ユーザーから見ても理解しやすいと好評でした」(松下氏)

ASTERIAを導入した結果、システム構築の労力は格段に減少した。例えば、ASTERIAでは分岐とその前後の処理を数個のアイコンと矢印で示すことができる。従来のプログラミングならデータ処理に付随する様々な周辺機能も盛り込む必要があり、優に1000を超えるコーディングを要したところだ。コードが長ければ処理内容を理解するのも一苦労である。しかしASTERIAのフローなら一目瞭然だ。さらに松下氏はこう話す。

「ASTERIAを利用することで、新規・改修開発工数を約1/4に短縮できると見込んでいます。これまで工数の中で7割近くを占めていた機能追加前の影響調査工数がほぼゼロになるからです」これを弾みに、これから本格的に社内での活用を始めようと考えている。今後は、社内からの要望に応じて、基幹システムと現場のシステムをつなぐインターフェースを追加していくだけでいいのだ。ぷらっとホームの社内システムは、ASTERIA導入により柔軟性が格段に高まり、持続性のあるシステムへと進化を遂げるだろう。

※この内容は2006年3月時点のものです。

 

会社概要

ぷらっとホーム株式会社
1993年にコンピュータおよび周辺機器の開発ならびに製造、販売を目的にぷらっとホーム株式会社を設立。以来、徹底的な顧客志向を企業理念に掲げ、技術や研究でコンピュータを駆使する顧客へ製品やサービスを提供している。

所在地 東京都千代田区外神田1-18-13 秋葉原ダイビル9階
URL http://www.plathome.co.jp/

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