企業・組織の枠を超えるデータ連携ソリューションスイート ASTERIA

加賀電子株式会社

ASTERIAなら流動的で複雑なシステム連携に即応
変化に強いシステム基盤をローコストで構築

あらゆる分野でデジタル化が急速に進行するなか、加賀電子株式会社はエレクトロニクス分野での強みを生かし、電子部品を早く安く調達する能力で俊敏にビジネスを展開している。ビジネスが急展開ならシステムもそれに追随しなくてはならない。同社のITM事業本部では、2004年から販売管理システムを中心にシステムをリプレースして機能を強化し、また社内外の多様なシステムと柔軟に連携できる基盤を整備した。このシステムのインターフェースとなりデータを仲介する役目として採用されたのがASTERIAだ。ASTERIAを導入することでシステム間のインターフェースを少ない時間と工数で追加変更することができ、またその再利用性の高さから、システム構築後に改善が発生してもコストは最低限ですむ。

機敏なビジネスを支えるシステム「システムが足かせであってはならない」

西巻 雄二
加賀電子株式会社
管理本部 情報システム室
システム二課 課長
西巻 雄二 氏

「エレクトロニクス分野のコンビニエンスストア」。加賀電子は部品から製品に至るまでエレクトロニクス分野のあらゆる商品を取り扱うことができるため、そう呼ばれる。創業から現在に至るまで、電子部品の調達力、専門性の高い開発力、有機的に機能する組織力を武器に、加賀電子は自由かつ果敢に事業を発展させてきた。驚くべきはその動きの速さだ。時代の必要性をいち早く察知し、即座にビジネスを立ち上げる。「新会社や事業が1ヶ月後に開始するということもあります」と加賀電子の管理本部情報システム室 システム二課の森美穂氏は言う。めまぐるしいビジネスの発展の陰には、それを支えるためのシステム環境の変化も絶えない。普通のシステム部なら「そんな短期間に」と慌てふためいてしまうところだ。また同部署の西巻雄二氏は「最も恐れているのはシステムがビジネスの動きに追随できず、足かせになってしまうことです。情報システムを担う立場からすると、ローコストで変化に耐えうるシステムの必要性を常々実感しています」と話す。

そうした流動的な環境こそが、ASTERIAが最も強さを発揮する場でもある。今回のプロジェクトの柱であるITM事業本部の販売管理システムのリプレースは、まさにASTERIAの特長を如何なく発揮した好例といえるだろう。本プロジェクトでは、業務効率と機能の強化、さらに拡張性の充実などを目的に掲げ、国産パッケージを採用した旧システム「Queen」から、ビジネスアプリケーションテンプレートを使用したWebアプリケーション「Venus」への移行を実施した。このプロジェクトを任されたのは、1996年から加賀電子のシステム開発に携わり、今回も8社によるコンペを勝ち抜いた横河ソリューションズだ。加賀電子から出されたRFPの要点「ローコストオペレーションの実現」「業態変容に強いシステム」「拡張性に優れたシステム」を満たすために、横河ソリューションズが出した答え、それはビジネスアプリケーションテンプレートの採用とシステム間インターフェースとしてASTERIAを組み込むことだった。

リプレースと接続先増加の複雑さをインターフェースのASTERIAが緩衝

森 美穂
加賀電子株式会社
管理本部 情報システム室
システム二課 チーフ
森 美穂 氏

ASTERIAはITM事業本部の新販売管理システム「Venus」の中で外部の部門EDIシステムとの連携インターフェースとして用いられている。部門EDIシステムのつながる先は、加賀電子のビジネスの中心となる数多くの量販店のEDIだ。そのEDI上を流れるデータは一法人一回あたりの通信で実に7000明細近くに上ることがあり、それもピーク時には一日数回となるため、とても人手による処理では追いつかない。そこで、ASTERIAが販売管理システムとEDIシステムの間で受発注処理や売り上げデータ処理の受け渡しの自動化を担っている。

さらに新販売管理システムは物流システムに対しても出荷指示や仕入れ・入庫などのデータ連携も行っている。しかし、この連携システムの構築にあたり問題となったのが、物流システム側も同じようなタイミングでリプレースが予定されていたことだ。ビジネス上、両システム間の連携処理は止めることができない。このため、新販売管理システムは、旧物流システムと新物流システムに対応しなくてはならず、技術的にもコスト的にも困難を生じかねなかった。ここで有効だったのが、ASTERIAによるインターフェースの再利用性の高さだった。ASTERIAを両システム間の連携サーバーとして使用することで、一度旧物流システム用にインターフェースを構築しても、その接続先を変更するだけで新物流システムにも利用できる。これにより、プログラミングでインターフェースの追加変更などを行う場合に比べ、工数を実に70~90%減らし、その分開発スピードを向上させることが可能となった。

また、加賀電子ではITM事業本部の販売システム用のASTERIAだけではなく、全社的な各種システム間の連携インターフェースにも新しくASTERIAを導入した。この全社用ASTERIAでは、主に各事業本部・関連会社間の財務会計システムの連携やマスタ情報の連携を担っている。前者で利用可能なインターフェースが整えられたことで、今後のビジネス環境の変化や事業の発展に無理なくシステムを追従させることが可能となった。まさにこれこそが新プロジェクトにかける加賀電子の目指すところだったと言えるだろう。

このように、最終的には加賀電子では2系統のASTERIAが稼働している。ひとつは部門のインターフェースとして、もう一方は全社のインターフェースとしてである。主に前者は流通、後者は会計のデータが流れている。また前者はリプレースした販売管理システムと接続し、EDIシステムや流通システムへとつなぐ。後者は販売管理システムに加えて全社の財務会計システム、マスタ管理システム、人事給与システムさらに関連会社の基幹システムの間をつなぐ。接続先が増える過程でシステムのリプレースもあり流動的で複雑ではあったが、中間にASTERIAを据えたため変化をうまく吸収し移行をスムーズに遂行することができた。

今ではASTERIAはあらゆるシステムへデータを送り出すポンプのような役割を果たしている。いわば体内のあらゆる臓器へ血を送り出す心臓のようである。実際の稼働状況について森氏は「いまおよそ10分間隔で多様な組み合わせのシステムをつないでいます。稼働状況は安定していて、これまで運用で問題が生じたことはありません」と話す。さらに細かいインターフェースの追加は日々発生しているという。

図:ASTERIAを利用した加賀電子様のシステム構成

変化に強いシステム基盤を低価格で構築

現在ではあらゆるシステムがASTERIAを介して有機的に連携するような形へと進化した。システムの独自性や連携について西巻氏はこう語る。「ビジネスの変化や多様性を考えると、システムはそれぞれのビジネスに適したものが望ましいです。その上で最終的には全社的な総勘定元帳に反映するように集約できればと考えています」

ビジネスの軽快さを重視すると、販売管理は実態に合わせた自由度を維持できると望ましい。一方、全社的な会計処理は集約した結果を出さなくてはならない。どこまでシステムを統合するかバランスが難しいところだ。そこを加賀電子は個々のシステムをASTERIAで緩やかに接続するという形を選んだ。この緩やかな連携は変化に耐えうる柔軟性を備え、業務やシステムに変更が生じてもさほど追加投入コストは発生しない。今後最低でも7~8年は耐えうるシステム基盤になると見込んでいる。

システム構築に携わった横河ソリューションズ株式会社の大田努氏は、ASTERIAについてこう語る。「当社ではASTERIAを旧バージョンのリリース当初から、お客様の各種システムを“つなぐ”ツールとして活用してきたので、ASTERIAによる多くのシステム連携ノウハウを蓄積しています。ASTERIAはつなぐための道具です。システムごとに違う手段や方法で接続するのは好ましくありません。できるだけオープンな技術を用いたもので、システムの違いを吸収できるような統一された基盤で接続できることが望ましいと考えています。そうした観点で考えるとASTERIAは有効です。また、トータルのコストも低く抑えることができます。」

加賀電子に限らず今後は社内外で多様なシステムと接続することや、接続先のシステムが構成を変えることなどは避けられない。システムの周辺に変化が起きても少ない手間ですぐに対応できる柔軟さがこれからのシステム基盤には欠かせない。ASTERIAなら周囲の変化を少ない手間とコストで吸収し、多様なシステムをつなぐことができる。

※この内容は2005年11月時点のものです。

 

会社概要

加賀電子株式会社
エレクトロニクスの独立系専門商社として1968年9月に設立。コンピュータ関連製品、ソフトウエア、電子部品および関連製品、電機製品、電子製品の企画、開発、仕入、販売ならびに輸出入をはじめ、これらに関する一切の業務を行う。

所在地 東京都文京区本郷2-2-9
URL http://www.taxan.co.jp/

ASTERIA ソリューションパートナー

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