企業・組織の枠を超えるデータ連携ソリューションスイート ASTERIA

大興物産株式会社

情報を活用した建設総合商社へ
ASTERIAでデータ連携基盤を短期に構築

インターネットにより日本市場はどのように進化するか。大興物産株式会社 企画本部 IT推進部の釜萢真也氏はかなり先を見ている。「インターネットは資本主義市場の構造に変化を与えるほどの衝撃がある。直接取引が可能になり旧態依然の中間業者は淘汰されるが、新たな機能を持った中間業者が台頭するようになる」と。新たな中間業者とはあらゆる情報を統合し、あらゆる顧客や企業とも接点を持つ存在である。釜萢氏はそこに自社の活路を見いだした。情報を活用した建設総合商社を目指すことである。その情報基盤として、今回はまずデータ連携基盤とセキュリティ基盤を整備した。今回構築した基盤は拡張性に優れており、今後の展開を有効に進めることができる。また基盤構築の実作業に関しては、2週間ほどの短期間で終了したことも注目に値する。

新たな中間業者として飛躍をねらう 便利なツールが社員の意識を進化させる

釜萢 真也
大興物産株式会社
企画本部 IT推進部
部長

釜萢 真也 氏

キーワードは「ニューミドル」、新出の中間業者のことである。インターネットにより日本の資本主義市場にどんな変化が起きるかを、釜萢氏は深く洞察している。短絡的に合理化・効率化を追うだけではいつか行き詰まるのは目に見えている。大事なのは変化の本質を見抜くことである。オンラインショップが登場しはじめたころ、直接取引が可能になり従来の中間業者は不必要になると予言された。つまり中抜き現象である。しかしそうした予想に反して近年では新たな中間業者が台頭してきている。これが「ニューミドル」である。顧客側に立脚した新たな仲介役だ。ニューミドルは顧客が求める情報やサービスを統合して提示したり、有益な情報も付加することで新たな価値を創造する。そうしたニューミドル、つまり総合商社へと自社を発展させるには社内外の情報を統合し活用できる基盤が必要だと釜萢氏は考えた。

まず第一ステップはプロトタイプ環境としてネットワーク環境の整備、データの統合とセキュリティの基盤を構築した。具体的には社外にいる営業担当者が携帯電話から契約情報を参照できるようにする。これでシステムの基盤としての可能性を評価し、今後はどのように膨らませていくかを検討していく。なお、システム間のデータ連携にはインフォテリアのASTERIA(アステリア)を、セキュリティ確保にエリアビイジャパンのSWANSto(r スワンストア)を使うことにした。そして技術的な提案と全体のコーディネイトをインテックが手がけた。今回のものはプロトタイプ環境とはいっても、ここで土台を固めたことになる。この上にどのような連携を行うにしても、どのような形態でどのような相手と連携するにしてもこの基盤を元に応用していけばいいことになる。

データ連携の仲介役にASTERIA 接続能力と柔軟性が採用の決め手に

齋木 穣
大興物産株式会社
企画本部 IT推進部
主任

齋木 穣 氏

社内には各種システムごとに見積情報や契約情報といったさまざまなデータが存在する。これからの情報共有環境は、それら散在するデータを統合利用するため容易で柔軟な素早いデータ連携を保証してゆくことが重要になる。その点を見据えてシステム連携にはASTERIAを採用した。関係するシステムを直接接続するのではなくASTERIAを仲介として連携するため、今後どれだけ連携先が増えたとしてもそれぞれのシステムはASTERIAと接続すればいい。現時点ではASTERIAと接続するデータベースはMicrosoft SQL Server 2000が中心だが、今後建設総合商社として、メーカー、得意先、協力会社にどのようなデータベースがあろうとも、どのようなプロトコルで接続しようともASTERIAなら対応が可能だ。冒頭のニューミドルの構想の実現のため釜萢氏は「ASTERIAに期待したい」と語る。

接続能力の多様性もさることながら、変化に対する柔軟さもASTERIAが採用された理由のひとつである。付属しているGUIベースの設計ツールで簡単にシステム機能の追加や変更ができる。大興物産では、今後のシステム拡張やカスタマイズは自社内で行うことも予定している。

さらにASTERIAの強力なところはリアルタイムで連携が図れるということである。複数の情報源からデータを統合して提供する場合、これまではデータをあらかじめ作成して、リクエストがあればそれを表示するという形のものが多かった。しかし、ASTERIAでは必要な時に必要な要件で、情報源が複数に渡ろうとも即時に連携してユーザーに渡すことができる。また今回は連携したデータの最終的な出力が携帯電話となっており、ASTERIAで従来よくある大規模なシステム連携とはまた違う新たな側面を見せている。

図:ASTERIAとSWANStorを利用したセキュアなシステム構成

Firewallに穴を開ける必要なし セキュリティ基盤はSWANStorで

一方セキュリティ確保も優先度が高い問題である。個人情報保護法が全面的に施行になり、セキュリティに気を抜くことは許されない。今回外部からのアクセスは携帯電話のみとした。ノートパソコンを用いる場合と違い、機器にデータが残ることはない。そのため、万が一盗難に遭っても使用後に画面をきちんと閉じていればデータが漏えいする懸念はひとまず払拭できる。

ただし今後は携帯電話以外の機器を用いる可能性もあり、外部からのアクセス制限には厳重に対処する必要がある。そこで将来を睨みセキュリティ基盤にはセキュリティの確保に強力かつ柔軟に対応できるSWANStorが採用された。一般的なソリューションと大きく違うのは外部のユーザーのためにファイアウォールに通り道を開かずにすむことである。SWANStorはFirewallの外側に置くGatewayと内側に置くServerが対になって機能する。共有したいリソース、今回はデータの仲介役となるASTERIAをSWANStor Serverに登録することで、外部のユーザー(現時点では社外の営業担当者)はSWANStor Gatewayにアクセスするだけで社内にある必要な情報を安全に得ることができる。

またSWANStorはアクセスする機種を選ばない。今回使用する携帯電話以外に、ノートパソコンやPDAを使うことも可能である。クライアント側に特殊なソフトウェアのインストールは不要で、管理も容易なこともメリットだ。今後どのような形態で接続が多様化しても十分に対応できる柔軟性を持ち合わせている。

将来の幅広い活用を見据えた基盤構築

今回は基盤を構築したが、その上で今後どのようなデータをどのような形でユーザーに提供するかはさらなる可能性を模索しているところである。釜萢氏は「ドラえもんが新たに登場したようなものです」と笑って例える。ドラえもんとはのび太君の要望に応じて何でも提供可能であることを意味している。今後、社員からの要望や部内のIT活用構想に応じて、どのような形でも提供可能な基盤は整った。

「これで部署内部から全社的、さらには社外まで、時間や場所にとらわれず情報を共有できる基盤が構築できました。現時点では情報を参照するだけですが、将来的には情報発信もできるようにと考えています」と同社の齋木穣氏は言う。

無駄なことはしない。だが将来への足がかりに必要な備えは十分にある。これこそが300人の社員を抱える大興物産が、ASTERIAとSWANStorによるソリューションを選択した理由だ。

※この内容は2005年8月時点のものです。

 

会社概要

大興物産株式会社
1947年に鹿島建設株式会社の出資により設立。建設資機材の開発・販売・賃貸、また建設業法による特定建設業者および一般建設業者として国土交通大臣の許可を受け、建築・土木ならびに関連事業を行う。

所在地 東京都千代田区永田町2-11-1(山王パークタワー)
URL http://www.taiko.co.jp/

ASTERIA ソリューションパートナー

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