アプリケーション連携・パッケージ連携、企業・組織の枠を超えるファイル連携・データ連携ミドルウェア ASTERIA

住金物産株式会社

ASTERIAを利用した、グローバルな情報共有システムの構築により、
繊維製品の流通を効率化

住金物産ロゴ現在、繊維業界では、素材調達から店頭購入までの物流に多数の取引先企業や工場、物流センターなどが介在し、複雑なプロセスが存在している。そのプロセスの中には、人間の手による煩雑な入力作業や電話やメールによる確認作業など、非常に複雑な工程が含まれている。住金物産株式会社の繊維カンパニーでは、会社の枠を超えて繊維製品の流通に関する情報共有することにより、これら複雑に絡み合った流通プロセスから無駄をなくし、効率的なサプライチェーンの構築を目指している。これを支えるのが「ASTERIA」だ。中国に製造および物流拠点を置く住金物産のグローバルな情報共有システムの構築と経緯と目的について、同社 繊維カンパニー 繊維企画部 物流・統括グループ 主事の小坂茂氏および本システム構築に携わった同社の情報システム子会社 株式会社エスビック 東京開発部 繊維カンパニー担当マネージャー山田耕司氏、同部 主事 後藤基和氏にお聞きした。

繊維製品の流通を効率化するため、グローバルな情報共有システム『WINDS』を構築

後藤 基和
住金物産株式会社
繊維カンパニー
繊維企画部
物流・統括グループ主事

小坂 茂氏

住金物産 繊維カンパニーは、カジュアルウェア、寝装・寝具、リビングウェア、インナーウェア等、さまざまな繊維製品の素材の製造から商品化、流通までをトータルに管理・提供している。同社では、繊維製品の流通に関わる複雑なプロセスが原因となって生じる時間や作業の「無駄」をなくし、効率的なサプライチェーンを実現するため、これらプロセスを柔軟に連携させて情報を共有化できるシステム『WINDS:Wide Information Network & Document System』の構築に取り組んでいる。

現在、住金物産を中心に、中国の工場や物流センター、日本での生地メーカー、附属品商社、得意先店舗、国内物流センターなど複数の取引先が繊維製品の物流に関わっており、その取り扱いデータは日々膨大な数になっているという。たとえば、中国の工場から製品が送られてくる際のインボイス(送り状)や送付内容物を示すパッキングリスト、内容物それぞれのサイズやカラーの明細などである。

従来の繊維流通の仕組みでは、数百社ある取引先ごとに固有のフォーマットでインボイスやパッキングリストが作成され、それが住金物産にFAXで送付されていた。受け取ったFAX用紙は、担当者がコピーし、一部は保管、一部は通関に渡され、必要な処理が行われる。さらに、住金物産から得意先(アパレル)にも転送され、アパレルの商品管理担当者が輸入品情報を手作業で入力する場合もある。計算ミスや文字がつぶれて読めないケースも多く、その都度担当者に問い合わせが必要だったという。

このような状況を受け、住金物産 繊維カンパニーでは、輸入取引における情報の一元化、システム化が急務であると考え、これらデータをXML化してすべての取引先で利用することを決定した。

「従来のやり方では、繊維の素材から商品として店頭に並ぶまでの物流に大きな無駄がありました。我々商社にとっては、納期の遅れは致命的です。より効率的でスピーディなサプライチェーン管理システムの構築が必要でした。」と住金物産 繊維カンパニー 繊維企画部 物流・統括グループ 主事の小坂 茂氏は語る。「しれにはまず標準フォーマットを利用した情報の共有化が不可欠だと判断し、『WINDS』の構築を開始しました。」

データのXML化にiMaker for Excelを、データ連携にASTERIAを採用

山田 耕司
株式会社エスビック
東京開発部
繊維カンパニー
担当マネージャー

山田 耕司 氏

同社が推進する『WINDS』は、2004年に完成予定であるという。まずフェーズ1として、2002年9月からインボイスとパッキングリストの標準化に着手した。標準化にあたっては、各拠点に使い勝手の良いExcelを配布し、ドキュメントの標準化を図った。同社では、ExcelデータをXMLに変換するためのツールとして、インフォテリアの「iMaker for Excel」を採用している。現地の担当者がExcelに入力しXML化されたデータは、電子メールで住金物産の『WINDS』に送られて確認メールを自動的に返す仕組みになっている。XMLデータの受け取りと確認メールの配信は、インフォテリアのビジネス・インテグレーション・プラットフォーム「ASTERIA」が行っている。

住金物産の依頼を受け、『WINDS』の構築を担当した情報システム子会社 株式会社エスビックスの東京開発部 繊維カンパニー担当マネージャー 山田耕司氏は、開発スタート時を振り返って次のように語っている。「中国の工場や物流センター等の各拠点にインボイスとパッキングリストの標準化を定着させるのには苦労しました。またインターネットやメール環境が万全ではないなど、軌道に乗るまではサポートが必要でしが、Excelを採用することで標準化を早めることができました。」

図:ソリューションイメージ

物流センターにDBを構築し、住金物産本体の基幹システムとASTERIAで連携

小坂 茂
株式会社エスビック
東京開発部
繊維カンパニー
主事

後藤 基和 氏

次に、2003年5月から、中国の物流センターを単なる物流だけでなく情報の発信源として位置付け、データベース・システムの構築に着手した。物流センターに集まってくるデータには、中国の仕入先工場や物流業者から送られてくるパッキングリスト、船積スケジュール、検品・検針情報、在庫情報等があり、これらをデータベースと連動させることに成功した。フェーズ1と同様、住金物産の『WINDS』でのデータの受け取りと自動確認メールの配信を「ASTERIA」が行っている。2003年7月時点では、中国の工場を中心に50社の取引先との間でデータ連携が実現している。

エスビックで「ASTERIA」を利用したデータ連携に携わった東京開発部 主事 後藤基和氏は、「ASTERIA」の採用理由をこう述べている。「『WINDS』のシステム開発がスタートした当初は、ASTERIAの存在を知りませんでした。開発の途中でデータ連携ツールとしてのASTERIAを知り、ベータ版を試してみたところ、データの取り込み、処理、確認メールの自動送付といった一連のデータ連携作業が容易に実行できました。GUIベースの使い勝手の良さと、取り扱うデータタイプの幅広さが魅力で採用を決定しました。」

2002年5月頃から仕様の打ち合わせを開始し、実際にASTERIAを使って開発をはじめてから約1ヶ月で本番稼動に持ち込むことができたという。

グローバルな情報共有システムの広がりにASTERIAが貢献

住金物産 繊維カンパニーでは、『WINDS』の次のステップとして海外生産管理システムの構築を目標に掲げている。これは原料の手配から生産進捗までを全般的に管理するシステムで、これを『WINDS』と同社営業および海外の工場との間に置き、『WINDS』の生産管理情報と連携させる予定だ。

将来的には、輸入通関業務の電子化、既存ドキュメントのXML化による情報の共有化、さらには今後の業界全体の動向を見ながら、電子通関・電子決済へも早期に対応できる体制の構築を行い、2002年末には100社以上の取引先との接続を目指す。ASTERIAは、住金物産の輸入取引における情報の共有化、システム化を支援することで、同社のさらなるビジネス活性化を推進する。

※この内容は2003年8月時点のものです。

 

会社概要

住金物産株式会社
住金物産株式会社 繊維カンパニーでは、素材の選択・調達から、製品の企画・開発・生産・販売にいたる一貫したネットワークシステムの構築によって、市場の求める製品を提供しています。

所在地 東京都港区赤坂8丁目5番27号
お問い合わせ 株式会社エスビック 東京開発部 TEL. 03-5412-5010
URL http://www.sumikinbussan.co.jp/

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