株式会社東芝
取引先ニーズに応じた柔軟なシステム構築を実現
株式会社東芝は、取引先の要望を受け、情報機器や電子部品業界の取引標準である「RosettaNet(ロゼッタネット)」をベースとしたBtoB(企業間電子商取引)取引に参加することを決定した。これを受けて、取引先とのデータのやり取りを自動化し、社内システムと連携させるBtoBシステムの構築が急務となった。そこで複数のBtoBサーバー製品を検討した結果、『RosettaNet』ベースのBtoBシステム構築に実績のあるインフォテリアの『ASTERIA』に注目。同製品が、今後のビジネス展開を拡張に必要となる『ebXML』への対応をコミットしたこともあり、『ASTERIA』の導入を決定した。その経緯を東芝 ISセンター SCMシステム部 EDIセンター長の保田 宏氏にお聞きした。
「サプライチェーンの業界標準RosettaNet」に対応したBtoBシステム構築へ
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| 株式会社 東芝
ISセンター SCMシステム部 EDIセンター長 保田 宏氏 |
マルチメディアの普及により、ストレージデバイス(外部記憶装置)の大容量化が求められる時代となった。東芝は、こうしたニーズに対応するため、独自の高度な技術を駆使した小型ハードディスクドライブやCD-ROMドライブを提供することで、常に世界の市場をリードしてきた。また、パソコンとAV環境で理想的な統一可搬メディアとして普及しはじめているDVD-ROMドライブ、記録できるDVD-RAMドライブなどを世界中の主要なパソコンメーカーに供給している。
東芝でストレージ装置を扱う部門では、2002年年明けに、取引先企業から『RosettaNet』標準に従った取引の依頼を受けた。この部門では、実際の受発注の前段階として、Excel形式で供給計画を立て、電子メールに添付して取引先とデータ交換を行っているが、この部分を自動化し、最適な供給計画をリアルタイムで実現するために『RosettaNet』標準に対応する必要があったのだ。
実際には、東芝の情報システム部門であるISセンターがこの事業部よりシステム構築の依頼を受け、BtoBシステムの検討が開始された。東芝グループ外とのBtoBは調達・販売ともEDIセンターに集約しており、EDIのみならず電子入札,オークションを含むEC調達インフラとしても活用されている。東芝では、これを機会に『RosettaNet』ベースのBtoB接続にも対応するシステムへとEDIセンター機能を拡張する計画を立てた。
将来を見据え、『ebXML』標準への対応も同一サーバー上で実現
ISセンターでは、まず『RosettaNet』ベースでのシステム構築に実績のあるBtoBサーバー製品を探し始めた。同時に、『ebXML』への対応を条件とした。『RosettaNet』が特定分野でのBtoB標準であるのに対し、『ebXML』は業種・業態を特定せずBtoBに必要な幅広いサービスやコンテンツを定めるための標準であり、今後のBtoBの主流になると判断したからだ。ビジネスを先取りするためにも、他社に先駆けて『ebXML』に対応したBtoBの準備を整える必要があった。
また東芝は、XML Web Servicesの分野において、メーカーとして『ebXML』の実証試験に参加する一方、UDDIを補完するWebサービスマッチメイク技術開発(米国カーネギーメロン大学との共同開発)や、インターネット取引の信用度を高めるための与信審査技術開発(東京工業大学との共同開発)など、インターネット取引を安全に、確実に利用するための研究開発に積極的に取り組んでおり、『ebXML』標準への対応の準備がいち早く整っていたのである。
こうした状況を受け、東芝 ISセンターでは、『RosettaNet』および『ebXML』の両標準に対応できるBtoBサーバーの検討に入った。「複数のBtoBサーバーを検討した結果、2つの条件を同一サーバー上で満たすことのできるインフォテリアの『ASTERIA』を採用することに決定した。『RosettaNet』での実績はもとより、『ebXML』への対応をコミットしてくれたのはインフォテリアだけだった」と保田氏は当時を振り返る。
『ASTERIA』は、独自のプラグイン機能により、『RosettaNet』や『ebXML』など各種ビジネスプロトコルに柔軟に対応できるBtoBサーバー・ソフトウェアである。『ASTERIA』の採用により、東芝は、『ASTERIA』を搭載したSolaris版のサーバー経由で、東芝グループ内の業務システムと社外の取引先企業のシステムを直接接続し、価格や在庫状況、技術情報の問い合わせ、オーダー状況問い合わせなど、取引時に生じるさまざまなデータ交換やフローを自動化する。
使い勝手の良いクライアント画面も魅力
取引先企業は、自社の採用しているBtoB標準仕様に応じた従来通りの受発注画面から、インターネットを介して『ASTERIA』経由で東芝グループ内の業務システムに接続される仕組みになっている。東芝のユーザー部門であるストレージデバイス事業部では、従来から慣れ親しんでいるEDIシステムに似通ったクライアント画面が作成されているため、『RosettaNet』や『ebXML』などのビジネスプロトコルを意識することなく、受発注などの取引を行うことができる。
開発期間は1ヶ月と異例の早さで本格稼動へ
2002年4月に『ASTERIA』の採用決定が行われてから、さまざまな要件のヒアリングおよび接続テストを行い、6月には実システムで本格稼動の準備が整った。実際の開発に要した期間は約1ヶ月。短期間での開発のため、当然、かかったコストは他社製品で想定されるものより低くなっている。「BtoBシステム構築としては異例の短い期間で開発が実現できたのも、インフォテリアが『RosettaNet』ベースのBtoBシステム構築に豊富なノウハウをもっていたこと、そして『ASTERIA』のすぐれた柔軟性のおかげといえるでしょう」と 保田氏は語った。
『RosettaNet』と『ebXML』の両標準に対応した先進的なBtoBシステムの構築により、東芝は『RosettaNet』対応の企業との取引を順次開始すると同時に、さらに汎用的な『ebXML』ベースのBtoB案件にも対応できる環境を整える。

※この内容は2002年7月時点のものです。
会社概要
株式会社 東芝
最新の情報通信技術(ICT)を活用して、お客様の課題を解決するためのソリューションとサービス(コンサルティング、システムインテグレーション、ASP等)を提供している。企業間取引の分野においても、自社システム構築のノウハウを活用し、導入支援/BPRコンサルティングから、システム導入、保守に至る一貫したサービスを提供している。特にXML
Web Servicesの分野では、メーカーとしてebXMLの実証試験に参加する一方、UDDIを補完するWebサービスマッチメイク技術開発や、インターネット取引の信用度を高める為の与信審査技術開発など、インターネット取引を安全に、確実に利用するための研究開発に積極的に取り組んでいる。
| 所在地 | 東京都港区芝浦1-1-1 |
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| お問い合わせ | TEL:03(3457)2445 |
| URL | http://www.toshiba.co.jp |


