平野 洋一郎

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Youichiro "Pina" Hirano

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バックナンバー:2009年12月

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2009年12月17日

あなたのプレゼンを今日から良くする10の方法(下)


【本題編】

 導入部分を終わり、プレゼンは本題へ。時間いっぱい聴き手を飽きさせないための3つのポイント。

(7)間を使う

 まくしたてるのはやめましょう。代わりに、全ての文のあとに間を入れてください。心の中で1拍数えます。大切な文のあとは3拍数えます。最初は、沈黙が怖いと思います。怖い理由は、聴いている人達が「どうかした?」と思い、あなたに注目が集まるからです。そう、間をあけると、聴き手の注目を集めることができるのです。間を空けると、自然にゆっくりと喋ることができるようになります。そして、あなたのペースができるのです。

(8)体を使う

 関心をもって聞いてもらうために、手元の資料ではなく、あなたの方を向いてもらいましょう。そのためには、あなた自身の体を動かすことが有効です。まず一度、体を演台から前に出してください。前に出てステージの中央に立って挨拶をしてください。強調する部分では、マウスポインタやレーザーポインタを使わずに、大きな身振り手振りで指し示しましょう。そのときのコツは「ここに書いてあるように」という指示代名詞を使うこと。資料に目を落としていては、「ここ」はわかりませんので、上を向いてもらえるのです。

(9)目を使う

 「目は口程にものを言う」といいますが、プレゼンでも同じです。ポイントは3つ。

 まず、第1に、下を向かず、いつも聴き手をまんべんなく見渡すこと。聴き手はずっと自分の方に視線が来ないと「語りかけられている」感が減り、注意力が薄れます。

 第2に、聴き手の中で、あなたの話にうなづいてくれる人を正面、右、左で3人見つけ、大きな間のたびにその人達と視線を合わせること。これによって、自分の語りに自信をつけるとともに、間の配分ができるようになります。

 第3に、スクリーン上を指す場合に、あたなもそこを見ること。前を向いている聴き手は、スピーカーの視線に敏感です。聴き手に見て欲しいところをあなたも見るようにしましょう。


【結び編】

さて、いよいよプレゼンも終盤。最後は、ばっちり決めましょう。

(10)〆の台詞を決めておく

 せっかくの内容のプレゼンも最後が締まらないと、余韻も悪く印象にも影響します。なによりも、あなたに後悔の念が残ります。〆の1ページの台詞を一度実際に書いて決めておきましょう。そうすれば、「言いたかったことは〜」と蛇足説明をすることもなく、「駆け足になってすみませんでした」と謝ることもなく、最後の「ありがとうございました」まで、スムーズに進んでシャキッと終わることができます。

 ちなみに、一番最後を「ご清聴いただきありがとうございました」と〆る人が多いですが、私は、「以上です!ありがとうございました」にしています。これは、前者は噛みやすく、リズム感がないためです。



 以上、10個のポイントを挙げてみましたが、いかがでしょうか?このほかにもプレゼンの技法は数多くありますが、今日から実行できるコツのみに絞ってみましたので、できそうなことからすぐに実行してみてください。このエントリが、あなたの表現力向上に少しでも役立つことができれば幸いです。


 以上です!ありがとうございました!(笑)
 

あなたのプレゼンを今日から良くする10の方法(上)

 仕事柄、私は毎週のようにプレゼンの「本番」があります。また、多くのプレゼンを聴く機会があります。そして思うのは、「ちょっとしたこと」で、もっと聴き取りやすい、もっとわかりやすい、そしてもっと説得力のあるプレゼンにすることができるケースが多々あるということです。

 私が、プレゼンテーションソフトなるものを最初に手がけたのは1988年。かれこれ21年前になります。ロータスという会社の「Freelance(フリーランス)」というプレゼンソフトです。もちろん、DOS版(笑)。当時、プレゼンは広告代理店だけのものだったので「プレゼンとは?」というプレゼンを行っていました(笑)。それからずっと、「プレゼン」と付き合っていることになります。そこで、今回は、その経験をもとに、数あるプレゼンのコツのなかから、「すぐに使える」10個のポイントに絞ってお話をします。


【準備編】

 まずは、プレゼンの準備段階で、やればできる3つのポイント。

(1)1ページにポイントは3つまで

complexprz3.png 日本のプレゼンは、1ページにとにかく多くの情報を入れがちです。写真は、あるプレゼンの実例です。最前列の席でも文字が読めませんでした(笑)。多くの人が勘違いしていますが、プレゼンスクリーンは原稿ではありません。言いたいことが山ほどあっても、ポイントを絞ってください。絞ることで、あなた自身も内容を整理することができます。整理をすることで、説得力も上がるのです。

(2)事実を50%以上入れる

 自らの見解や主張ばかりが延々と続くプレゼンも珍しくありません。聴き手との信頼関係が確立する前に、見解や主張ばかり話しても受け入れられず流されてしまうだけです。聴き手の誰もが「事実」だと捉えられることを全体の半分以上入れましょう。特に前半に入れることにより、信頼感が上がり、見解や主張の説得力も上がります。

opinionandfact.png

(3)リハーサルを撮影し自分で観る

 プレゼンのリハーサルを行う人は意外と少ないものです。リハーサルをするだけでも、プレゼンの質はぐんと上がります。しかし、リハサールをビデオ撮影して、それを自分で必ず見てください。何回も。恥ずかしいですよね。それでも、観てください。他の人に指摘されなくても、あなたの改善ポイントに気付かされます。これを、繰り返すことで、格段に聴きやすくなっていきます。

【導入編】

 いよいよ本番。最初が肝心。プレゼン導入部分での3つのポイント。

(4)言い訳から入らない

 「適任ではないと思いますが〜」「時間がなくて十分ではありませんが〜」などと、プレゼンを言い訳から始める人を良く見ます。この言い訳は全くの逆効果です。聴き手は貴重な時間を割いて来ています。初っ端から「これからの話は価値が低い」なんてことは聞きたくありません。いかに内容に自信がなくても、もう本番は始まっています。自分の伝えられることを、力を振り絞って伝えることに、言い訳はいりません。堂々と胸を張って始めましょう。

(5)間投詞を入れない

 間投詞を入れすぎる人の多いこと。私が聴く8割以上の人がこの癖を持っています。間投詞のトップ3は、「え〜」「あの〜」「まぁ〜」。聴きにくいと感じるプレゼンの多くが、この症状に感染しています。間投詞は、すぐにやめること。「え〜」と言いたくなったら、口を閉じてください。沈黙は怖くありません。

(6)問いかけを入れる

 導入部において、聴き手の気持ちをひ惹きつけることは大切なことです。英語圏の人は、そのためによくジョークを使います。しかし、日本人は基本的にジョークは下手(笑)。代わりに私が使っている方法は、冒頭に問いかけを入れることです。例えば、「この言葉を知っていますか?」と問いかける。さらには、場が許せば、挙手をしてもらう。そうすることで、聴き手の頭に「思考」を発生させ、手を挙げることで参加意識を高めることができます。


(下)に続きます。

2009年12月03日

啐啄(そったく)の精神で切磋琢磨する

pinaatsottaku3.png 去る11月28日(土)に「肥後啐啄(そったく)塾」という集まりで、基調講演として話をさせていただきました。題して「人生デコポンばい」。デコポンと同じように「見かけは不格好でも中身で勝負」という話です。「肥後啐啄塾」とは、熊本に縁(ゆかり)のあるベテランと若手が集いお互いに切磋琢磨していこうという集まりで、今回が3回目になります。「啐啄」は、もともと禅の用語で、鳥が孵化するときに、ヒナが卵の殻をくちばしでコツコツと中からを叩くこと(啐)と、親鳥が卵の殻を外からコツコツと叩くこと(啄)で、啐啄が同時におこったときに孵化できる現象を指しています。

 この「啐啄」の精神にちなんで、塾では、啄メンバーからのメッセージ(講演)だけでなく、啐メンバー啄メンバーを交えた共同作業(今回はディベート演習)を行います。単なる交流会でなく、郷土愛を共有しながらお互いに学び切磋琢磨していこうという試みです。まだ3回目ということで、大きな成果が出ている訳ではありませんが、第2回の時は、熊本県知事の蒲島さんも参加いただくなど、少しずつ注目をいただくようになっています。

 私は、故郷熊本が大好きです。自分を育んでくれた熊本。いまの自分があるのも、故郷の環境と故郷の人々のおかげです。東京にいると直接故郷に貢献することがなかなかできませんが、遠く関東の地で故郷への想いを共有しながら、将来的に故郷に役立てる人を育て、自分も成長して故郷に恩返しができるような人間になりたいと願い、微力ながら肥後啐啄塾のお手伝いをさせていただいています。


追伸:
12月5日(土)午後に青山学院大学大学院で「景気低迷時の企業経営のリスク管理」に関する公開講座を行います。どなたでも受講できますので、ぜひご参加ください。詳しくはここ