バックナンバー:2009年11月
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世界の中で特に日本は景気や株式市場の回復が遅れ、政府はついに「デフレ宣言」、そして「2番底」まことしやかにささやかれ始めている日本経済。昨年来の経済環境においては、以前は普通だった取引すらリスクにさらされることも発生します。特に、事業体としての体力が比較的弱いベンチャーにおいてはたった一つのリスク事項ですら会社の命取りになりかねません。
そこで、今回、私が受け持っている青山学院大学大学院のベンチャー経営の講座において、インフォテリアの監査役でジャスダック証券取引所のコンプライアンス委員会委員長も務めていらっしゃる佐藤明夫弁護士にお願いをして「景気低迷時に求められるベンチャーのリスク管理とは?」というテーマで、氏の豊富な経験を基に公開講座を行ってもらうことにしました。
公開講座ですから興味のある方はどなたでも聴講していただくことができます。また、講義に引き続いて、佐藤弁護士と私、そして参加の皆様で、「景気低迷時に企業が直面する法的課題とその解決」をテーマにディスカッションを行います。詳細は以下の通りです。
講演: 「景気低迷時に求められるベンチャーのリスク管理とは」
(ディスカッション)
「景気低迷時に企業が直面する法的課題と解決」講師: 佐藤総合法律事務所 佐藤明夫氏
(ジャスダック証券取引所 コンプライアンス委員長)日時: 2009年12月5日(土)
13:10-14:40(講演)
14:45-16:15(質疑応答、ディスカッション)費用: 無料 場所: 青山学院大学大学院(青山キャンパス)
※教室情報は、お申し込みいただいた方にご連絡いたします。申込: yhirano.aogaku@gmail.com(申し込み専用アドレス)に、参加される方の所属と氏名をメールでお送りください。
私の受け持ちの講座ではありますが、私自身も得るものが多いのではないかと期待しています。そして、少しでも多くの方にお役に立てれば幸いです。
「自分で自分のハードルを上げてどうする?」
という言い方を聞くことがあります。
そして、多くの人が当たり前のように「そうだよね」と反応します。いわば常識のようにもなっているやりとり。
しかし、私はこの言葉を聞く度に、
「自分で自分のハードルを上げないでどうする?」
と思うのです。
学校では、先生がハードルを上げていってくれます。
社会人になっても、新人のうちは先輩がハードルを上げてくれます。
しかし、一人前になったら、ハードルを上げてくれる人はだんだんいなくなります。
そして、一人前の自分は、すでにある程度の高さのハードルを楽に跳べるようになっているので満足感もあります。
楽に跳べるようになったハードル。このままハードルを上げなければ、日々のことを楽にこなせ、ミスをすることも少なく、減点をされることもないでしょう。
一方で、ハードルを上げれば、ひっかかって転んでしまうこともあるでしょう。ハードルを倒して恥ずかしい思いをすることもあるでしょう。悔し涙することもあるでしょう。
それでも、
結果として、
「より高く跳べるようになったヤツだけが新しい視界を得る事ができる」
という厳然たる事実が、自分で自分のハードルを上げていきたい理由です。
インターネットを使ったリアルタイムの決算説明会を今年は中間決算でも実施します。インターネットで投資家と双方向につないだ形のライブ決算説明会は、一昨年にインフォテリアが日本で最初に始めてから少しづつ実施する企業が増えています。しかしながら、ネットライブ環境を提供いただいている会社の方によると「ネットライブはリスクが高くて採用できない」とおっしゃる企業が圧倒的に多いそうです。
「リスク」とは、ネット上のオープンな環境で「社長がちゃんと答えられなかったら困る」「答えにくい質問がきたら困る」ということだそうです。しかし、このリアルタイムの時代に経営のことについて即答できない経営者でよいのでしょうか?ディスクロージャの時代に答えにくい質問を避けることができるでしょうか?
世の中のリアルタイム化は、止められない流れです。リアルタイム化を牽引していると言われるインターネットの中ですら、ホームページからブログへ、そしてツイッターへと、そのリアルタイム度はさらに進化しています。私は、オフィシャルなものからパーソナルなものまで、ニュースの第1報をツイッターで知ることが増えてきました。昨日の日経では、ツイッターによるリアルタイム投資情報提供の報道もありました。オバマ大統領が活動にツイッターを活用したこと、イラン大統領選でツイッターが最も速く現場の情報を伝えていたことも記憶に新しいと思います。
地球上の人間社会を1個体の動物に例えるとしたら、人間1人1人が細胞、そして人を動かす情報ネットワークを神経ネットワークとなぞらえることができるでしょう。その神経ネットワークは、以前は月単位、週単位、日単位だったものが、インターネットの登場によりリアルタイム化、双方向化され、時代とともにさらに広く、太くなり、そのスピードも増している。そのような中で、人間は生活し、経済活動をしています。
経済においても世界がつながり、様々な事象に全世界が瞬時に反応します。政治の世界でも、官僚の書いた原稿を読み、官僚があらかじめ用意した内容を答弁するというバッチ処理スタイルは過去のものになりました。政治を司る1人1人が自分でリスクをとりながら、社会に市民にダイレクトにリアルタイムにつながって、物事をすすめていく社会になっていきます。
このような時代に、企業組織、企業経営だけが旧態依然としたバッチ処理、責任不明瞭のまま生き残ることができるのでしょうか? さて?
下のグラフを見てください。2000年以降のIPO(Initial Public Offering:新規株式公開)社数の推移です。

一昨年まで毎年100超で推移していたIPOの数が、昨年は50社を切るまでになりました。グラフの通り、ドットコムバブルが崩壊しIPO不調と言われた2003年、2004年ですら120社を超えるIPOがあったのですから、まさに激減と言えるでしょう。そして、このようにIPOが激減すると、IPOをExit(出口)として狙うベンチャーキャピタル(VC)の投資も難しくなります。
昨年から青山学院大学大学院で技術系ベンチャー経営の講座を受け持っていますが、特に技術系ベンチャーの場合は成長のための資金調達は大きなテーマの一つです。そして先に述べたように、世界的な金融危機によって、その環境は大きく変わっています。その講義の一部(第5、6時限)として11月7日(土)13:10より、NTVPの村口和孝さんをお迎えして、このような厳しい環境下におけるベンチャーキャピタルとベンチャー企業経営のあり方について現役キャピタリストの視点で語ってもらいます。村口さんは、独立系ベンチャーキャピタリストとして「モバゲータウン」のディー・エヌ・エーを成功に導いたことで有名な方で、インフォテリアも設立時からハンズオンの支援を受けました。
今回は、私の講義と違って多くの方々の役に立つお話となると思いますので、対象をオープンにして、少しでも多くの方に村口さんの話を聞いていただければと考えオープン講座にしました。参加資格は一切ありませんが、学内開催のため事前の登録が必要になりますので、参加を希望される方は、参加申し込み用特別アドレス( yhirano.aogaku@gmail.com )に参加希望のメール(氏名、所属)を送ってください。また、講義の後には、1時限をかけて質疑応答およびディスカッションの時間を設けています。多くの人と一緒にこれからの時代のIPOとベンチャー経営について意見を交わしたいと思いますので、興味のある方は是非ご参加ください。
講演:「IPO激減時代のベンチャー投資と経営とは?」
講師:NTVP代表 村口和孝氏
日時:11月7日(土)13:10 - 16:20
※前半:村口氏講演、後半:質疑応答とディスカッション
場所:青山学院大学大学院(青山キャンパス内)
※教室の情報は、メールをいただいた方にお送りします。
申込:yhirano.aogaku@gmail.comにお名前と所属をメール。
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