平野 洋一郎

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Youichiro "Pina" Hirano

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インフォテリア株式会社

バックナンバー:2008年12月

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2008年12月18日

不況時のリスクマネジメントとは?

 「未曾有の経済危機」とか「大不況」と言われ始めているいまの経済環境。売上は予測がつかなくなり、信用不安になる取引先も出て、円高で輸出産業は打撃を受け、雇用調整もなかなか出来ない。多くの企業の事業経営にとって正念場となってきている状況です。

 このような状況では、これまでは普通だった取引すらリスクにさらされることも発生します。そこで、今回、私が受け持っている青山学院大学大学院の2回目の公開講座で、インフォテリアの監査役でジャスダック証券取引所のコンプライアンス委員会委員長も務めていらっしゃる佐藤総合法律事務所の佐藤明夫弁護士にお願いをして「IPO激減時代のリスクマネジメントとは」というテーマで講義を行ってもらうことにしました。

 当ブログの読者の方から、前回の「桃太郎のおばあさん」のエントリを読んで、「できれば参加したかった」というご連絡もいただきましたので、今回は、直前ではありますが、当ブログをお読みいただいている方に事前にご案内いたします。また、講義に引き続いて、佐藤弁護士と私、そして参加の皆様で、「ベンチャー資金調達にあたっての法的課題と解決」をテーマにディスカッションを行います。詳細は下記の通りです。


内容:講演
「IPO激減時代に求められるリスクマネジメントとは」
ディスカッション
「ベンチャー資金調達にあたっての法的課題と解決」
講師:佐藤総合法律事務所 佐藤明夫氏
日時:12月20日(土)
16:20ー17:50(講演)
18:00ー19:30(質疑応答、ディスカッション)
※引き続き、参加者による懇親会も実施します。
参加費用:無料
場所:青山学院大学大学院(青山キャンパス)
http://www.aoyama.ac.jp/other/access/aoyama.html
※教室情報は、お申し込みいただいた方にご連絡いたします。
申込方法:yhirano1220[at]gmail.com
(申し込み専用アドレス)に、参加される方の所属と氏名を
メールでお送りください。

 私の受け持ちの講座ではありますが、私自身も得るものが多いのではないかと期待しています。そして、少しでも多くの方にお役に立てれば幸いです。(後日、レポートもエントリする予定です。)

2008年12月04日

日本で最初に成功した投資家は誰だ?

 さて、問題です。

 「日本で最初に成功したベンチャーキャピタリストは誰でしょう?」

 少し考えてみてください。その間に話を進めます。

 先日、青山学院大学大学院の授業に、外部講師を招いて特別講義を行いました。外部講師は、日本テクノロジーベンチャーパートナーズ(NTVP)代表の村口和孝氏です。村口氏は、日本最大のベンチャーキャピタルであるジャフコで長年実績を積み、1998年に独立して個人でベンチャーキャピタルを立ち上げられました。

 その組織名からもわかるように、「テクノロジー」つまり技術をコアとしたベンチャーに投資をしようという意識を持って立ち上げられたベンチャーキャピタルです。インフォテリアも、創業期にNTVPからの出資を受け、成長してきました。

 そして私の受け持っている講義のテーマが「技術ベンチャー」ですから、この特別講義では、出資側から見た技術ベンチャーの話をしていただきました。そして、その話の中で出てきた質問が冒頭のものです。

 「日本で最初に成功したベンチャーキャピタリストは誰でしょう?」

 回答には、ちょっとした「とんち」が必要で、ヒントは「日本昔話」です。もう少し考えてみてください?

 講義では、年間IPO(新規株式上場)社数が50を割り込もうとする中、このような状況において、村口さんがベンチャーキャピタルとしてどのようなベンチャーを評価するのか、また評価しないのかについて、村口さん自身の考え方の源泉についての話が続きました。その中で、村口さんは、ベンチャーの成功の前提は、「正しい考えを持つこと」と強調されました。そして、「正しい考えを持つ」ための5つのポイントを指摘されました。

  1. Human-understandingと、毎日の対人誠実活動。
  2. 他人の経済活動に敬意を常に持ち、商品生産販売財務人事など事業経営の基本的なことをしっかり勉強して、日々全速で実行する。
  3. 不確実・相互依存的な環境の中で未来にまじめに投資し、正しい経営を続ける敬虔さを常に持つ。
  4. フィールドワークから常に学習し続けようとする、行動的な経験科学的精神(Inputを大きく)
  5. 不屈の忍耐力根性と、強い独立心、なすべきことをなせ。

 これらは、技術ベンチャーに限らず、企業経営において必要なことと思いますし、当たり前のことにも見えますが、現実には、当たり前のことが出来ていない人が多いのでしょう。

 このような話を含め、90分講義が続きました。30名以上の方に聴講いただき大変な好評でした。聴講いただいた方の一人がその内容をコンパクトにまとめていらっしゃるので紹介します。(英語で申し訳ありませんが、写真もふんだんにあるので雰囲気を感じていただけると思います。)

 VC Funding and Venture Management in a Time of Rapidly Dropping IPOs (NextWeb Japan)


さて、冒頭の問題。

 「日本で最初に成功したベンチャーキャピタリストは誰でしょう?」

 答えは、「桃太郎のおばあさん」です。おばあさんは、鬼ヶ島への旅立ちにあたり桃太郎に「きび団子」を与えました。そして、桃太郎は、その「きび団子」を食べてしまわずに、猿、雉、犬の仲間を得るために使いました。そして、桃太郎は鬼ヶ島の鬼を退治して、おばあさんのもとへ金銀財宝を持ち帰ったのです。一袋のきび団子が金銀財宝に。見事なリターンですね(笑)

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