

| Tweet |
|
mixiチェック |
写真DPE店を全国展開する株式会社プラザクリエイト(以下、プラザクリエイト)は2010年2月、「マスターデータマネジメント(MDM)」の取り組みを本格的にスタートさせた。同社の狙いは、各種マスターデータの整合性を整えるといった"ITありき"の目的にとどまらない。MDMは経営の効率化や増力化まで見据えた統合システム基盤の要(かなめ)と位置付け、急ピッチで整備を進めている。
なぜ今、MDMに本腰を入れているのか。MDMをどのように捉えているのか。そもそも、MDMに取り組むきっかけは何だったのか。MDM先進企業であるプラザクリエイトの取り組みを紹介する。


各種情報システムの乱立やサービス/商品ライフサイクルの短期化、顧客嗜好の多様化、企業の統廃合とそれに伴う産業構造の変化--。ビジネス環境は今この瞬間も目まぐるしく変化している。加えて、最近はあらゆるサービス/商品を対象に、低価格指向の大波が押し寄せている。

そうしたなか、サービス/商品の競争力を高めると共に市場における競争優位を保つため、「マスターデータマネジメント(MDM)」に目を向ける企業が少しずつ出始めている。代表的な1社が、フォトサービスショップ「パレットプラザ」や「55ステーション」約1100店舗を全国展開するプラザクリエイトである。
ただし、プラザクリエイトは最近になってMDMの重要性を意識するようになった"にわか"MDM先進企業ではない。構想のきっかけは、実に10年ほど前にさかのぼる。
当時のプラザクリエイトは「基幹系の会計システムと、それに関連するいくつかのシステムがあれば、業務が滞りなくまわっていた」(同社)。しかし、事業規模の拡大や業務の効率化を目的にグループウェアやSFA(営業支援)などのシステムを新規導入。多くの企業がそうであるように、必要に応じて各種システム間連携の仕組みを作っていった。そのため「つながっていたり、つながっていなかったり」(同社)システム間連携の仕組みは複雑を極めていたのはもちろんのこと、マスターデータも複数のシステムに分散するようになった(図1参照)。
【図1】

あるシステムを改修しようとすると、3種類や4種類のインタフェースに手を入れなければならない。放っておけば、将来的にM&A(企業の合併買収)や新サービスの投入など業容拡大・事業展開に支障をきたしかねない。何とかして、システムの改修や新規導入の際に発生する非効率を解消できないか。そう悩んでいたとき、あるセミナーで「EA(エンタープライズアーキテクチャ)」の考え方に触れ、「システム間連携をつかさどる仕組みを一手に管理する統合基盤が解決の鍵だ」(同社)と考えるようになった。

前述のように、プラザクリエイトは事業の成長を支えるシステム統合基盤という大きな構想の中で、「MDMは統合基盤を実現するのに欠かせない重要な要素の1つと位置付けてきた」(同社)。それだけに同社のMDMに対する見方はユニークだ。具体的には、「マスターデータの整合性を整えなくてはらない」という極めてシステム的な視点ではなく、業務とシステムの全体を俯瞰(ふかん)したときの効率化プラットフォームという視点でMDMを捉えている。
一般にITが業務の隅々まで浸透している今、業容拡大や新規事業の立ち上げの際にハードやネットワークの構成、マスターデータやデータベースの設計に時間を費やさざるを得ない。Aのシステムを理解していても、そのAシステムと既存のBシステムや新規導入するCシステムとの関連まで含めて理解しておくことは難しいからだ。最終的に何人の専門家が、どれだけの時間を使っているのかを調べると、「気が遠くなる工程を経ていることが分かる」(同社)。
「特にマスターデータの設計には業務知識が求められるので、誰でも簡単に設計できるというものではない」(同社)。にもかかわらず、システムの新規導入や改修、連携などのたびに既存のマスターデータとの関連を調べるなどの必要があり、工程を膨らます1つの非効率の要因になっている。だが、マスターデータを統合管理するプラットフォームをいったん用意すれば、ゼロからマスターデータを設計するといった手間がなくなり、非効率を大幅に改善できる期待は大きい。
マスターデータの設計に伴う非効率を解消できれば、「システム的にもシステムを構築・運営する組織としても筋肉質になれるのではないか」とプラザクリエイトは考える。システム関連人材を増やさなくても、より短期間で新事業をスタートしたりITサービスを社内に展開したりできる可能性があるからだ。そうなれば、「システム維持に要する定常コストを極限まで下げる、もしくはいっさい増やさずに、より多くの予算や時間、人材を戦略投資に振り向けられる」(同社)。反対に、プラットフォームを持たなければ、「システムが増えれば増えるほど人材も予算も定常コストにまわさなければならないというリスクが高まる」(同社)。
![]()
プラザクリエイトが描く最終的なシステム全体像は図2に示す通りである。MDMの機能を持つ統合基盤を取り囲む形でA、B、Cなど基幹系や情報系の各種システムが連携する。A、B、Cなどのシステムは自社設置型だけでなく、SaaS(Software as a Servive)を用いてもよい。
【図2】

さらに、統合基盤を介してすべてのシステムのデータをBI(ビジネスインテリジェンス)システムに集約し、販売やマーケティング、店舗運営、経理といった色々な業務に活用できる業務システムとして機能する。申請・承認をするためのワークフローもA、B、Cといった個別のシステムから切り出し、共通ポータル画面からBIを含む全システムを利用できるようにする青写真もプラザクリエイトは描いている。
こういった構成で得られるIT面でのメリットは大きく2つある。1つは「マスターデータの段階的な統合」、もう1つは「マスターデータの段階的な拡張」だ。
まず前者についてだが、往々にして企業内のシステムは複雑に連携しており、マスターデータを一気に整備して一足飛びに図2のような構造に持っていくのは難しい。しかし、「どのシステムにも依存しない形で、統合基盤にマスターデータを管理する機能を持たせることで、まずはAとBのシステムを対象にマスター統合するといったアプローチがとれる」(同社)。
実際、プラザクリエイトは2010年2月から、インフォテリアのMDMソフト「ASTERIA MDM Oneシリーズ」を用いて段階的にマスター統合を進めている。それと並行して、約170個ある連携の仕組みを棚卸して統合基盤上に一元化することで、将来のシステム拡張性を高める考えだ。マスターデータやシステム連携の管理は俗人的になりがちだが、「統合基盤が完成したら、業務知識やスキルを持つ人材をシステムの維持管理に張り付けたままにしなくて済むようになる」という期待もある。
続いて後者の段階的な拡張について。言うまでもないが、マスターデータはいったん整備したら終わりではない。例えばプラザクリエイトの場合、かつて店舗マスターは「店名」「店番」「住所」などの基本情報があればよかったが、同社のWebサイトとグーグルの地図検索サービスと連動させて店舗検索できるようにするため、店舗の所在地を示す「座標」の情報が新たに必要になった。
このようにマスターで管理しなければならない情報は、総じて増え続ける傾向がある。そのためプラザクリエイトはマスターを柔軟に増やせる仕組みを重要視している。さもなければ、従来のようにさまざまなマスターが次々と生まれ、運用の負担がいっこうに減らないからだ。それでは「MDMの仕組みを備える統合基盤としては使い物にならない」と考え、プラザクリエイトは段階的な拡張まで視野に入れてMDMの仕組みを整えている。
株式会社エイチ・アイ・エス様

段階的なマスターデータ基盤の構築を
ASTERIA MDM Oneで実現!
データガバナンスの強化を視野に入れ、将来を担うデータスチュワードの育成にも着手
[ASTERIA MDM One]
[情報通信]
[マスターデータ管理(MDM)]
プラザクリエイト様

経営を支えるマスター統合基盤
前編:MDMはITに閉じた話ではない、経営プラットフォームそのもの
後編:MDMの重要性を経営陣にダイレクトに伝える2つのキーワード
[ASTERIA MDM One]
[卸売業]
[マスターデータ管理(MDM)]
味の素ゼネラルフーヅ様
ディーコープ株式会社様

「ASTERIA MDM One MH」により、
継続的なコスト削減を実現する統合マスター基盤の確立へ
国内最大級のビジネスマッチングサービスの開発工数を60%削減し、実質2ヶ月でシステムを完成
[ASTERIA MDM One]
[情報通信]
[マスターデータ管理(MDM)][自動見積]
[Notes/Domino][Salesforce.com]















