導入実績:株式会社ゼクス

M&A最大の課題であるシステム統合を促進し、CS向上に貢献
POS端末から銀行まで、グリーぷ内外のシステムや
サービスを柔軟につなぐ"ASTERIA WARP"
不動産の価値創造を通じてホスピタリティサービスを提供することを目指し、不動産開発 からその施設運営までを含めた不動産コンサルティング事業を展開する株式会社ゼクス。不動産の売買というフロー型ビジネスに加えて、土地取得から運営までを一括して事業化するストック型ビジネスの両輪で安定的な収益を獲得している同社は、起業当初から介護ビジネスで社会に利益を還元していくというポリシーのもと、独自のビジネスモデルで様々なサービスを展開している。そんな同社は、高齢者向け住宅運営を行う企業など複数のグループ企業をM&Aによって傘下に収めており、グループ企業間のデータ連携が業務上欠かせないものとなっている。そのデータ連携の基盤として活躍しているのが、異なるシステム間の柔軟な連携を可能にしたASTERIA WARPだ。
M&Aによる弊害が表面化!作業負荷の肥大化と内部統制リスクへの対応に動き出す
企画本部
経営企画部システム企画チーム
竹下 康平 氏
1996年に創業した同社は、M&Aなどによって事業規模を拡大し、現在では9つの企業グループを抱えるまでに急成長を遂げている。しかし、それぞれの企業ごとに運用するシステムが異なることもあり、グループ企業間でのデータ連携に課題を抱えていたと企画本部経営企画部システム企画チームの竹下 康平氏は語る。「M&Aの結果、各施設の運営母体は異なっており、利用しているシステムも統一されていないのが現状です。」各施設から送られてくる売上情報などのデータフォーマットがばらばらで、手作業による集計が続いており、グループ全体で行う連結決算時などは経理部門が徹夜作業を強いられることもあったという。
また、財務データに人手が介在することでデータの打ち間違えなどが発生することも考えられ、内部統制の側面からも課題があった。「いま、システムの運用ルールを統一しなければ手遅れになると感じたのです。」と竹下氏。
頼れるエンジニア"ASTERIA WARP"の登場で追加開発も一安心
企画本部
経営企画部システム企画チーム
阿部 直 氏
そこで、まずは竹下氏が担当するシニア向け施設内にあるレストランのPOS端末と本社にある請求管理システムをデータ連携させ、売上集計など施設の担当者が行っていた業務を自動化することに着手。グループ企業が持つ独自のシステムを活かしたまま、連結決済の迅速化やシステム基盤の強化を図ることを目指すことになった。
竹下氏は、データ連携の実現にあたっていくつかの選択肢を検討した。「自社開発でデータ連携を行うためには、POSシステムと請求管理システム双方に手を入れなければなりません。」開発コストは膨大で、試算の結果、連携する施設が増えるたびにおよそ500万円が積み上がることが想定された。
そこで、データ連携ツールを選定することになったが、中でもその機能に魅力を感じたのがASTERIA WARPだった。「ユーザーインターフェースの使いやすさはもちろんのこと、Excelやメール連携などが豊富にパッケージ化されているのは驚異的です。優秀なエンジニアの役割を果たしてくれるツールだと考えました。」拡張性の高さや開発の柔軟性を考慮した結果、ASTERIA WARPの導入に至った。
メール一本で自動仕訳!連結決算業務を強力にバックアップ
同社はまず、毎月末、レストランのPOSシステムのデータを取得して請求管理システムのフォーマットに変換する仕組みを構築した。その後すぐに、新規に導入した財務会計システムと銀行のファームバンキングとの連携を実現。竹下氏は「今までは、経理部門が財務会計用のフォーマットに手作業で変換していました。導入後は、ファームバンキングのCSVデータをメールに添付するだけで、ASTERIA WARPが財務会計用のフォーマットに自動変換してくれます。」とその利用メリットを語る。銀行側では顧客個別の要求に応じてくれることはない。ASTERIA WARPはシステムにおける制約を取り去るとともに、連結決算業務の迅速化に大きく貢献していると言えるだろう。
今回のシステムは、2007年12月に設計を開始し3月にはテスト稼働している。「わずか3 ヶ月でシステムが出来上がったことに正直驚いています。」と同チームの阿部 直氏はASTERIA WARPの開発生産性を高く評価している。開発は株式会社日立ソリューションズ(旧株式会社日立システムアンドサービス)が実施しており、柔軟な提案力とその開発水準の高さが評価のポイントだ。「どのタイミングで投資回収が可能かのシミュレーションなど、我々の意図を汲んだ対応をしていただきました。日立ソリューションズさんにお願いしてよかったと思っています。」と竹下氏。実際の開発費用は、ツールを使わずに自社開発した場合に比べておよそ6分の1程度ですみ、初期費用は2年程度ですべて回収できると見込んでいる。
統一ルールによって接客時間を大幅拡充!内部統制環境の整備とCS向上に寄与
すでに稼働してから数ヶ月あまりが経過しているが、グループ企業の異なるシステム間を柔軟に連携しながら安定して稼働している。施設担当者がPOSシステム上で行わざるを得なかった伝票処理をなくしたことで、施設を利用される高齢者へのサービスを手厚くする時間を確保できるようになった。ビジネスにおいて最も大切なCS向上に大きく寄与するシステムが出来上がったのだ。
作業負荷軽減によるCS 向上もさることながら、人手の介在によるリスクの回避や内部統制など経営視点の面からもASTERIA WARPが活かされている。竹下氏は「今回のシステムによって経営側からみても万全な環境を整えることができました。統一ルールでのシステム運用が可能になったことで、現場にも安心感を与えてくれています。」と満足している。
ASTERIA WARPを中核としたデータ連係基盤を目指す
今後の展望について竹下氏は、「別の仕組みでデータ連携を行っているシステムもありますが、今後はすべてASTERIA WARPを介して行いたいと考えています。開発や運用に関わるコストを平準化することが可能ですし、内部統制上の観点からもログ管理を一元的に行うことができます。」と語る。現在は豊洲と白金の2拠点とのデータ連携を実現しているが、他の施設にも順次展開し、ハブ&スポークの形ですべてのデータをASTERIA WARP経由にすることで、グループ内のシステム基盤を強化していく 予定だ。

※この内容は2008年12月時点のものです。
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株式会社ゼクス
経営の中核である不動産ソリューションノウハウを活かし、シニアライフ応援企業として介護や医療、遊びなど5つの分野でホスピタリティサービスを行う。